『自分たちの好きなように会社を作っていけばいい。
他と違ってても、普通じゃなくても、信じられることをやっていく。
信じられることって、案外と少ないものですから
そう、本当に愚直に、率直に、真摯にそれを探してきたんです』
2020.05.18
その昔、10年ほど書道とペン字を習っていたことがあって、今では筆ペンとカリグラフィのペンに持ちかえて、休みの朝につらつらと文章を書いたりします。
筆と硯を出すには気合が足りず、ただカリカリとペンで書くだけでは退屈なのでちょっとずらして、そのスタイルに落ち着きました。
日頃パソコンを使っているのになぜいまさら手で書くのですか?と言われそうなので、その理由を書いておくと「心地いいから」に尽きます。
デジタルのタイピングのようにスピーディでもなく、正確でもなく、一度きりでどんどん古びてしまうのに、文字を書いている時間は快適です。
サラサラと筆がかすれる音とともに、いろいろなことが浮かんでは消えていきます。
どこから書くと文章のおさまりがいいのか?漢字とひらがなの大きさのバランスはどうしたらいいか?このスピードだとにじむんじゃないか
この漢字は岩山のようにでっぱった方がいい、このひらがなは流れる水のように、前にこのあたりで失敗したかもしれないなとか。
書いたものを後から見てみると、やけに前のめりに詰まっていたり、軸がずれていたりして何だか恥ずかしくなります。
おそらくもっとうまく書けると思っていた自分の思い込みが打ちのめされるからでしょう。
同じ文章を書くということなのに、デジタルで文字を打ち込むことと、筆を握ることは明らかに意味が違うようです。
どちらがいいということはなく、手を替え品を替え、じっくり見てみることが大事なのかなと。