Mogicはかんがえる

少人数+ソフトウェア+サーバやロボットの組み合わせで
新しい時代の会社経営を進めています。
そのプロセスの一部をこのコーナーでお伝えできればと思っています。

代表取締役 山根陽一

2021.09.27

チームワークとひとりの時間

Mogicではチームワークを重視したビジネスプロセスを組んでいて、他の人の動き方をいろいろ考えます。

しかし、モダンサッカーと同じく組織だけでは突破できない局面が出てきますので、ここぞというときに発揮できる個人技も磨いてくれたらいいけどなあと欲張ったことを思っていました。

そこで個人技とは一体何か?という疑問が出てきます。

これまで数十年培った経験か、生まれ育った環境か、性格か。

個人技をビジネスや人生の局面突破という目的から見れば、ただ経験の蓄積だけではダメでしょうから、構造体としてまとめあげる必要がありそうです。

しかも日々刻々と状況が変化しますから、DNAやタンパク質のようにタイミングごとに変化する構造体といった具合でしょう。

そう思っていた矢先に「そもそもひとりになる時間が大事じゃないか」という文章があったので引用します。

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本を読めなくなった人のための読書論
https://www.akishobo.com/book/detail.html?id=921

当時は、仕事に追われていました。文字通り忙殺されていたのです。

日々、いろんな人にも会い、ほとんどの時間を打ち合わせに割いていました。

時間をどんなに費やしても終わりが見えない。

家に帰るのも深夜になることが少なくありませんでした。

中略

もう一つ、「ひとり」の時間が決定的に不足していました。

ひとりになって、自分と向き合うのを忘れていました。

むしろ、恐れていたのだと思います。

仕事に没頭することは悪いことじゃない。

むしろ、いいことだ。

今は、わき目もふらず走る時期だ、そう思い込んでいました。

中略

人生にはさまざまな「気づき」があります。

誰かと話し合うなかでしか感じられないこともありますが、ひとりのときにしか気がつけないこともあります。

対話は大切です。

誰かと話すことは独りよがりな考えを改めてくれます。

しかし、それとは別に「ひとり」になってみないと分からないことがあります。

奇妙に聞こえるかもしれませんが、読書は、「ひとり」であることと、対話が同時に実現している、とても不思議な出来事なのです。

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涼しくなってきましたから、ひとり公園でサンドイッチをパクつきながらの読書もいいものです。

2021.09.21

臨時の塾を開催しています

必要に応じて、社内で臨時の塾を開催しています。

昔やっていたのは起業家レッスン、ノート会、就活相談などで、最近はウェブディレクター塾を開いています。

これまで通り資料やアジェンダはなくて、質問をしながら講義を組み立てていきます。

このスタイルがいいのは、自分にとっても意外な発見のあるところ。

あらかじめ話す内容が決まっていたら、過去の自分がアウトプットしたものを再現するのに近しくなりますが、アドリブで話すと自分でも意識していないことを自分が話します。

今回のディレクター塾で話していたのは「自分で時間をコントロールすることが大事」みたいなことです。

人から依頼された仕事や任されたプロジェクトの制約条件から作業時間を決めるのではなくて、自分が自分の理想的な期限を決めてこそ余裕を持てるということを話していました。

デザイナーやエンジニアと違って分かりやすいモノを作らない職種だから、時間の取り扱いこそが最大の資産だといいたかったようです。

しかしながら、このポイントがいつも重要かというとそうではなく、また別の人達には違うことをいうと思います。

ですから、ウェブディレクターのあるべき姿を教えているのではなく、「目の前の人が抱えている盲点」を一緒に探っているというのが正確なのでしょう。

2021.09.13

どういうゆるさを保つのか

瀬戸内海に面した小さな町から出て数十年がたち、実家に戻るたびに空き家が目立つようになりました。

当然のように大学は県外へ、就職は都会にとなれば人が減っていくのは避けられません。

住んでいた当時からそのことは言われていましたが、未だにその解決策は見えていないようです。

まちおこしの議論になれば、観光となる資源はないか、職を提供できる仕事場はないか、住居を安く提供できないかという話になります。

ここ何十年かで首都圏の人口が増加しつづけ、地方が減り続けているのを見れば、それだけでは十分でないことがわかります。

必ずしも人口が増えることが重要ではないのですが、やはり最後は「人」に尽きるでしょう。

特にモノがあふれ、観光に慣れてしまった人が大勢いる以上、「他で見たことのない、新しいアイデア」への依存度が高まります。

そういった取り組みを表すものの一つに「関係人口」というコンセプトがあります。

突きつめれば、地域外の人を入れたチームで新しい価値を継続的に提供していくことをフレームワーク化したものです。

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関係人口の社会学
http://www.osaka-up.or.jp/books/ISBN978-4-87259-729-5.html

「関係人口」とは、「定住人口」(移住)でもなく、「交流人口」(観光)でもない特定の地域に様々なかたちで関わる人々を指す語で、深刻な人口減少が進む地域社会の課題を解決するための新たな地域外の主体として近年脚光を浴びている。

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このスキームに近しいものは、起業やスタートアップ界隈でもよく見られます。

産学協同、オープンイノベーション、インキュベーションオフィスなど。

そういう視点でみれば、意識的に内部と外部の境界でどういうゆるさを保つかというのは、今の大きなテーマなのかもしれません。

2021.09.06

地獄へようこそ

1週間前まで暑くてうだるようだったのに今日には肌寒くなってきて、すぐに気分も変わってくるから不思議です。

夕食にさんまが並び、梨やぶどうを口にすれば、もはや秋でしかありません。

こうなってくると、Mogic恒例の年末までのラストスパートがはじまります。

来年のオリジナルカレンダー作り、年始に向けた年賀アプリの開発、創立記念の仕込みイベントなどもりだくさんです。

社内用語でそのプロセスを「地獄」と呼んでいます。

期限が迫るのに、残り2週間まで企画が決まらなかったり、作り込みが甘かったりしてダメ出しされて、またやりなおしたり。

いつも反省会で聞くのは「次は余裕をもって終えよう」ですが、そうなった試しはありません。

きっと今年も大勢が地獄へトライするのでしょう。

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