Mogicはかんがえる

少人数+ソフトウェア+サーバやロボットの組み合わせで
新しい時代の会社経営を進めています。
そのプロセスの一部をこのコーナーでお伝えできればと思っています。

代表取締役 山根陽一

2019.09.18

ランドスケープ・アーキテクチャー

都市計画学、造園学、地理学ではおなじみですが、日ごろなかなか聞かない用語「ランドスケープ」。

ランドスケープをすごく平たくいうと、「人と自然と人工物の有機的なつながり」といった感じで、MogicではITサービスや会社づくりを進める際にこのコンセプトを軸にしています。(実際のランドスケープ用語は分野ごとに定義が異なっているみたいです)

なぜITサービスを作る時にランドスケープみたいな考え方を持ち出すかといえば、IT開発がとかく、ぽつん、ぽつんと点単位で作られやすいため、それをカバーする発想が必要だと思うからです。

例えば、要件定義として使う機能がまとめられ、Webデザインとして使い勝手が作られ、データベースとして情報をとりまとめる場所ができて、それらを組み合わせて一つのシステムにします。

また、人に知ってもらうために検索エンジンでの上位表示に取り組んだり、ソーシャルメディアに投稿したり、プレスリリースを出したりします。

一見、それらすべては重要に見えますが、これを公共施設の建設に例えてみると何かが足りない気がしてきます。

まず、地域住民が使いそうな用途をまとめ、建物の外観や内装を決めて、多目的ルームの管理所を作ります。

できた施設を地域に周知するために、掲示板に優先的に張り出したり、知り合いに教えたり、回覧板にのせたりします。

それだけで本当に人が楽しんで使う「景色」が見えてくるでしょうか。

何かが足りない気がします。

たぶん、そこに住む人が生活をより豊かに感じる「楽しい何か」が欠けているようです。

ITサービスを作るときに最も重要な一つが、その部分をどうやって作り上げていくかだと思っています。

まあ、ITだとランドスケープというより、クラウドスケープでしょうか。

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