Mogicはかんがえる

少人数+ソフトウェア+サーバやロボットの組み合わせで
新しい時代の会社経営を進めています。
そのプロセスの一部をこのコーナーでお伝えできればと思っています。

代表取締役 山根陽一

2023.07.31

大事なことは、緩急つけて

「やることがたくさんあります。リソースが逼迫しています。人を採用してほしいんです」

忙しいと、こういう声をよく聞きます。

ただ、慣れている人はお分かりのように採用したからといって簡単にリソースは増えませんし、楽にもなりません。

理由はいくつか思いつきます。

新しい人が慣れてうまく動けるまでに半年以上かかるから。

忙しい現場なので入った人に教えるほどの余力がないから。

教えてもらえないまま自己流でミスをして、やめてしまうから。

人が増えると、今度はコミュニーションのコストが倍増するから。

焦っていると、採用の基準を甘くしてしまうから。

どうにも楽になるどころか、あまり良くない気配が漂ってきます。

おそらく、やること÷リソース=達成の時間という因果ではないからです。

そこで少し立ち止まって、急いだばかりに乱れた呼吸を整えてみます。

窓の外に目をやり

ふうぅと息をはき

すぅうと息を吸い

また、ふうぅとはく。

本当はいつ、どんな動機で採用するのが理想的なんだろうか?

採用される人は、どんな状況で迎えられると良いんだろうか?

採用してから、どうなると理想のチームといえるんだろうか?

すぅと吸いこんでから、そういえば最初にこれを問うべきだったかもなと。

大事なことは、緩急つけて考えるに越したことはありません。

2023.07.24

羽ばたいた彼ら、彼女ら

子会社で作られたCaiwaniというサービスを使い、インターン卒業生とコミュニケーションできるようになりました。

Caiwani https://caiwani.net/

もともとはMogicの社内チャットと連動した独自のトピック掲載サービスがあり、それを参考に作られたのがCaiwaniです。

チャットはすぐメッセージできて便利なのですが、弱点は流れすぎてしまい、過去の経緯が追えなくなること。

そこでチャットと連動した形で、テーマごとのトピックを蓄積することで、ゆるい教育につなげていました。

今回はじめてMogicを卒業したインターンOBOGと現役の社員/インターンでバーチャルで情報を共有してみています。

もう半年から数年会っていない人に、どんな情報を出せば喜ばれるのか、まったく想像がつきません。

手始めに毎週Mogicで購入している本のリストを上げたり、現役インターンからの質疑応答を書いたり。

試行錯誤しながら、羽ばたいた彼ら、彼女らの未来に想いを馳せています。

2023.07.18

ローカル線にゆられながら

IT業界に、アテンションエコノミーという言葉があります。

アテンション、つまり人の注意を集めてこそ経済が回るという考え方です。

これまでとは違い、モノではなく形のない意識を取り扱います。

その昔、知人がよく「目線を奪うんだよ」といっていました。

目線を押さえれば、情報を送るパイプが作られ、確率的に次の行動が決まると考えているのです。

ほとんど意識しないほど小さく粉砕され、巧みに並びかえられたキラめくカケラは、誰かれによどみなく流れ込んでいきます。

その論理がうまく機能すればするほど、できるだけ長く、より多くの人の注意を集める力学が働きます。

ここ10年でスマホを見る時間が大幅に増えたのは、その絶えまない努力を反映しているのでしょう。

ガタンゴトン、タタン、タタンと海辺を走るローカル線にゆられながら、画面をスクロールして思ったのはそんなことでした。

果たして、スマホに向けられる前の注意はどこに向いていたのか。

もはや思い出すことができないのです。

2023.07.10

楽しくあるべき理由

プロジェクトは楽しくて、気がつくと一つ、また一つと増えていきます。

クライアントに提供しているクラウドサービス、例えばeラーニングシステムのLearnOでも一つだけではありません。

メインが一つ、次の大型開発で一つ、運用システム改善で一つ、告知を促進するので一つ、マーケティングで一つ、カスタマーサポートで一つ、インサイドセールで一つ、セールスで一つ、パートナー連携で一つ、新規アイデア出しで一つ。

他のサービスでも同じなので、掛けることの3倍重ねに連ねまして、まるで落語の早口言葉のように、短期的にアプリを作るプロジェクトが一つ、カレンダーを作るプロジェクトが一つ、ノベリティを作るプロジェクトが一つ、ディスプレイを考えるプロジェクトが一つ、採用サイトを更新するプロジェクトが一つ、ほかメディアごとにプロジェクトが一つずつ、全体の教育を行うプロジェクトが一つ、リスクを監査するプロジェクトが一つ、PマークやISMSのプロジェクトが一つ、採用方法を模索するプロジェクトが一つ、働き方を改善するプロジェクトが一つ、新しい社内ツールを考えるプロジェクトが一つ、次のサービスを開発するプロジェクトが一つ。

部門やクライアントごとに打ち合わせも入れれば、相当な数になっているはずです。

それでも倦まず休まず、やんわり進んでいるとしたら、やっぱりプロジェクトが楽しいからに決まっています。

2023.07.03

夏越で大祓(おおはら)ふ

早いもので、年始からぴったり半年が過ぎました。

まず、みんなが無事に過ごせたことに感謝。

と同時に、日ごろ気付かず滞っていたものを流していきます。

見なくなったデータ、更新されないサイト、伸び放題の植物、うまくいかない業務フロー、雑然とした袖机、古くなった資料、多すぎるアジェンダ、積み上がるファイル、ほったらかした仕事、収まらない書籍、色褪せたフロアタイル、詰まってきた珈琲焙煎機、通用しなくなった考え方。

捨てるものは捨て、譲るものは譲り、止めるものは止め、大きいすぎるものは分割し、うまくいかないものはやり方を変え、目をつぶっていたなら勇気をだして見るように。

流していくほどに、みんなががんばってきたプロセスを感じます。

最新記事

代表インタビュー

月別アーカイブ