Mogicはかんがえる

少人数+ソフトウェア+サーバやロボットの組み合わせで
新しい時代の会社経営を進めています。
そのプロセスの一部をこのコーナーでお伝えできればと思っています。

代表取締役 山根陽一

2022.07.25

夏は選り好みしていい

松風の抜ける海の家でかき氷をほおばって、夜空に手持ち花火をかざしたら、夏休み気分に突入しました。

中学生でもないのに、今でも暑い夏はダラダラと好きなことだけして過ごしています。

もちろん仕事も選り好みして、好きなことしかしないようにします。

来週にはオフィスに大きくて甘いスイカが届きますから、氷水で冷やしてみんなで楽しく食べることでしょう。

次第に涼しくなり、秋口にはやる気がでてくるものです。

そしたらまたがんばったらいいのかなと。

2022.07.19

一回限りの意味のある知恵

とっちらかっていて整理しようとするとき、いろいろ考えます。

ラベルをつけてカテゴリ分けしたり、経験に従って必要なものだけに絞ったり、データをとって法則を見つけたり、進化系統のようなツリー状にまとめたり、近しい要素を取り出してメタファーで表現したり。

生活空間のように物理的な制限があればそれで事足りるのですが、人にとって無限に近しい情報なら話は違ってきます。

15世紀から始まる大航海時代はまさにそのような混沌とした状況で、新大陸からもたらされた莫大な情報は新しい着眼点となったようです。

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ルネサンス 情報革命の時代
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480074744/

ルネサンス期の記憶術が目指したのは、情報をいわば「トポグラフィカル」に統御することであった。つまり、個々の情報が置かれた位置・場所が、全体構造のなかでしかるべき意味を持つことで、個と全体の関係が直感的に把握可能となるようなシステムこそが、理想とされたのだ。

けれどもこのように知を固定配置しながら管理していく方法は、やがて情報の無限増大という現実に対処できなくなっていく。

むしろ発想を逆にして、世界像とは観察者が、観察できた範囲の経験から構築してゆくもの、という考えが主流となる。

あるキーワードに沿って、何万、何十万というカードを検索し、必要なもののみを抜き出し、組み合わせることによって、その都度、一回限りの、意味のある知のリンクないしは情報の束が抜き出されることになる。
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その場で、一回限りの意味のある知恵を取り出す。

会社を経営したり、ITサービスを作ったりする面白さは、こんな形で情報の折りたたみ方を探究できるところだったりします。

2022.07.11

まじめとふまじめの間

ITでシステムを作るには、一般的な手順があります。

要求仕様、要件定義、ユーザーインターフェイス設計、データベース設計、画面ワイヤー制作、インフラ構築、HTMLモックアップ、コーディング、画面組み込み開発、単体テストとか。

ごく当たり前のプロセスであって、疑いようがありません。

個人的にはこれだけだと退屈に思うので、演出というパートを入れます。

同じく会社で仕事をするには、一般的な方法があります。

資料作成、会議、議事録、報告/連絡/相談、スケジュール管理、タスクリスト、目標設定と進捗確認、コミュニケーション、リスク対策、リーダーシップやフォロワーシップとか。

そのままやってもいいのですが、同じく演出という名目で組み直します。

じゃあ、演出とはなんだ?という話になるので言葉にすると「効率の視点では意味がないけど、みんなが楽しい気持ちになれるから、まあいいや」という定義です。

Mogicにはその状態を表す言葉があり、まじめとふまじめの間として「おふざけ」と呼ばれています。

入社した当初はまじめすぎて、慣れてくるとふまじめすぎて、1年ぐらい経つと自然と良いおふざけになりますから、文化のなせるワザなのでしょう。

2022.07.04

発想をはぐくむタネ

化学用語に共鳴構造というのがあって、それをヒントに組織を作れないかと考えたことがありました。

共鳴構造とは、ある分子において原子同士の位置は変わらずに電子の位置だけ変化することでより安定する状態を指したものです。

ちょっと難しい表現になっていますが、以下を引用します。

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https://kotobank.jp/word/%E5%85%B1%E9%B3%B4%E5%AE%89%E5%AE%9A%E5%8C%96%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC-53060

1つの化合物について物理、化学的に想定される化学構造式が複数ある場合、それらの構造を重ね合せた状態を仮定して、分子は各構造の間で共鳴しているという。

分子はいくつかの構造の間を共鳴することによって、共鳴しないと考えた場合よりもエネルギーが低下する。すなわち分子が安定化する。
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チームを分子、人を原子、リーダーシップを電子と例えたときに、いつも誰かがリーダーシップをとるのではなくて、局面に応じてリーダーシップがチーム内で移動することで、いろんなストレスに対して弾力性が高まるのではないかというアイデアです。

しかしながら、ここで出てくる疑問は「人の間でリーダーシップが移動するなら、誰がそのリーダーシップの移動を決めるのか」ということ。

この回答は分子を見ればわかるように、原子同士が話し合っているわけでも誰かが決定しているわけでもなく、原子の特性と組み合わせがそうさせているので、それを参考に設計すればいいのではないかと。

Mogicらしい組織とは何かと議論していると、ひょんなところから発想をはぐくむタネが運ばれてきます。

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