Mogicはかんがえる

少人数+ソフトウェア+サーバやロボットの組み合わせで
新しい時代の会社経営を進めています。
そのプロセスの一部をこのコーナーでお伝えできればと思っています。

代表取締役 山根陽一

2018.08.17

時間どろぼうと、ゴリラからの警告

最近、ミヒャエル・エンデの「モモ」に関する話によく出くわします。

時間どろぼうというタイトルからすでにピンと来られた方も多いと思います。

モモをネタバレしない範囲でwikipediaより引用しますと

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モモ
https://ja.wikipedia.org/?curid=5266

イタリア・ローマを思わせるとある街に現れた「時間貯蓄銀行」と称する灰色の男たちによって人々から時間が盗まれてしまい、皆の心から余裕が消えてしまう。

しかし貧しくとも友人の話に耳を傾け、その人に自信をとりもどさせてくれる不思議な力を持つ少女モモが、冒険していくストーリー
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そんな中で、モモにもふれた興味深い本に出くわしたのでこちらも一部引用します。

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ゴリラからの警告「人間社会、ここがおかしい」
http://mainichibooks.com/books/science/post-562.html

時間はコストであり、金に換算できるという考え方である。

しかし、物資の流通や情報技術の高度化を通じて時間を節約した結果、せっかく得た自分だけの時間をも同じように効率化の対象化にしてしまった。

自分の欲求を最大限満たすために、効率的な過ごし方を考える。

映画を見て、スポーツを観戦し、ショッピングを楽しんで、ぜいたくな食事をする。自分で稼いだ金で、どれだけ自分がやりたいことが可能かを考える。

でも、それは自分が節約した時間と同じ考え方なので、いつまでたっても満たされることがない。

そればかりか、自分の時間が増えれば増えるほど、孤独になって時間を持て余すようになる。

それは、そもそも人間がひとりで時間を使うようにできていないからである。

中略

仲間に自分の時間をさしだし、仲間からも時間をもらいながら、互酬性にもとづいた暮らしを営んできたのだ。

幸福は仲間とともに感じるもので、信頼は金や言葉ではなく、ともに生きた時間によって強められるものだからである。

世界は今、多くの敵意に満ちており、孤独な人間が増えている。

それは経済的な時間概念によってつくりだされたものだ。

それを社会的な時間に変えて、いのちをつなぐ時間をとりもどすことが必要ではないだろうか。

ゴリラと同じように、敵意はともにいる時間によって解消できると思うからである。
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Mogicを運営していく中で、最も重要な課題だと捉えているのが「人が感じる、今日の充実感」です。

時間を忘れるほどの何かが今日会社にあれば、それで合格だと思っています。

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