Mogicはかんがえる

少人数+ソフトウェア+サーバやロボットの組み合わせで
新しい時代の会社経営を進めています。
そのプロセスの一部をこのコーナーでお伝えできればと思っています。

代表取締役 山根陽一

2020.12.21

ふだんは誰もこの盲点に気がつかない

どうやら人間の目には難しい構造があるようで、盲点があります。

いつも絶えず二つの目で補完し、脳で画像処理しているため、それ自身を意識することはありません。

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人体なんでそうなった?
https://www.kagakudojin.co.jp/book/b457283.html

いびつな自然のデザインとしてもっとも有名な例は、魚類から哺乳類まで全脊椎動物が持っている網膜だ。

脊椎動物の網膜の光受容細胞は後ろ向きになっている。

つまり、ワイヤ部分が光のほうに向いていて、集光器たる光受容器は光に背を向け、内側に向いているのだ。

中略

面白いことにタコやイカなどの頭足類の網膜は反転していない。

中略

ヒトの目には、語るに値するいびつなデザインがもう一つある。

網膜のちょうど真ん中にある視神経乳頭という構造だ。

視神経乳頭は、網膜の表面に位置し、光受容細胞がない小さな円を作っている。

これによって、目にはそれぞれ「盲点」ができる。ふだんは誰もこの盲点に気がつかない。
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盲点はあるのに、ないように感じている。

このメッセージはチームワークや新規事業でとても大事なチェックポイントになります。

人間は完璧ではありませんし、どんなに優れた人でも穴があります。

ただ、どうしてもプロジェクトを進めるとなるとメンバが固定されて、誰かの意見が強くなり、あたかも常に正解のように感じられることがあります。

周囲が違和感を感じたら、ちょっとでもいいので光を当ててみることにしてはどうかなと。

2020.12.14

お弁当 OBENTO

ちょうど昨年の今ごろ、研修がてらパリを歩いている時にやけに日本文化の情報に触れるなあと感じていました。

ホテルからモンマルトルの丘へ歩いていくと初音ミク ヨーロッパバージョンのポスターがあちこち貼ってあったり、戻って朝食に抹茶らしきドリンクが出てきたり。

ホテルのフロントの人とよもやま話をしていたら「チケット高いけど、いつか日本にいってみたいのよねえ。知り合いもいるし」というリップサービスも。

そこで現地に住んでいる日本人のブログを読んでみると日本文化、特に数年前からはお弁当OBENTOがすごく人気だということが分かりました。

自分の子どものお弁当を他の子が食べちゃったということもあるようです。

確かに海外だと、りんごとパンとチーズを袋にいれて以上、といったことが多いですね。

お弁当がウケる背景はいろいろあるみたいですが、個人的に一番気にしたいのはお弁当OBENTOがいかにも日本的な発想なんだろうという点でした。

この場合の日本的というのは、「狭いスペースにこれでもかと様々な意味を押し込むことができる力」と同義です。

茶室でも庭園でも、モノは少ないのにやけに意味が多く重なっている。

それを読み解いていく面白さがある。

そういうものはなかなか世界にないようで、日本人の感性として染み込んでいる気がします。

大きくて派手なものもいいと思います。

小さくて美しいものもいいと思います。

他の経営者から、巨大企業への憧れを聞くことがあります。

しかし世界で少子高齢化が進み、資源が問題になる未来に、日本的な競争優位で目指すものはそこにあるのかなあと議論したりします。

議論だけじゃなく、証明が必要ですね。

2020.12.07

調べることが便利になったから

たまに学生のつもりで、知りたいものを調べるようにしています。

最近は便利なもので本だけでなく、ネットで多少間違っていても大雑把なものを知ることができます。

本や雑誌と違って、情報の粒度に手加減がないのもいいところです。

少し前にたまたま「動物の種類」を調べていました。wikiによれば

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20世紀末の分子遺伝学の知見を踏まえると、生物は真正細菌、古細菌、真核生物の3つに分かれるが(3ドメイン説)、動物はそのうちの真核生物に属し、他に真核生物に属するものとしては植物、菌類(キノコやカビ)、原生生物が挙げられる。

なお、原生生物の一部である原生動物(ゾウリムシ、ミドリムシ、アメーバなど)は本稿で言う動物(後生動物)とは別系統であり、しかも多系統である事が判明している。
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なるほど、次は「真正細菌」について情報を見ます。同じく

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sn-グリセロール3-リン酸の脂肪酸エステルより構成される細胞膜を持つ原核生物と定義される。

古細菌ドメイン、真核生物ドメインとともに、全生物界を三分する。

真核生物と比較した場合、構造は非常に単純である。

しかしながら、はるかに多様な代謝系や栄養要求性を示し、生息環境も生物圏と考えられる全ての環境に広がっている。

その生物量は膨大である。

腸内細菌や発酵細菌、あるいは病原細菌として人との関わりも深い。
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そうか、じゃあ動物だけじゃなく、動物以外の「ウイルス」はと

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他生物の細胞を利用して自己を複製させる、極微小な感染性の構造体で、タンパク質の殻とその内部に入っている核酸からなる。

生命の最小単位である細胞やその生体膜である細胞膜も持たないこと、小器官がないこと、自己増殖することがないことから、生物かどうかについて議論がある。

2本鎖DNAウイルス (dsDNA)
1本鎖DNAウイルス (ssDNA)
2本鎖RNAウイルス (dsRNA)
1本鎖+鎖RNAウイルス ((+)ssRNA)
1本鎖-鎖RNAウイルス ((−)ssRNA)
1本鎖RNA逆転写ウイルス (ssRNA-RT)
2本鎖DNA逆転写ウイルス (dsDNA-RT)
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続けていくとキリがないのですが、キリがないのがまた良いものです。

日頃、自分のやっていることがほんの少しのことだと感じられます。

逆の見方をすれば、ほんの少しということは大変貴重なものでもあるので、どうやっても楽しむしかないなと思う、今日このごろです。

2020.12.01

未来で外部性を引き起こすもの

外部性という難しい単語からスタートしてみました。

経済用語でWikiによれば

「外部性(がいぶせい、英: Externality)は、ある経済主体の意思決定(行為・経済活動)が他の経済主体の意思決定に影響を及ぼすことをいう。一般に経済学では、ある経済主体の意思決定は他の経済主体の意思決定に影響を及ぼさないと仮定するが、現実には他の経済主体の影響を無視できない場合がある。そこで、そのような場合に対処するために考案された概念が外部性である。」

となります。

すごく当たり前のことを難しくいっているのですが、単純にいうと「誰かが何かしたら、思わぬ形で誰かが影響受けたりすることもあるでしょ。そのすべてをまとめて見てみよう」です。

山で木を切りすぎて、土砂が流れ出し、少しずつ栄養分が少なくなって、河口のプランクトンが減り、魚がとれなくなったりすることだったりします。木こりの利害だけで進めると、漁師に思わぬ影響が出ます。

ビジネスにおいて、今の外部性より、いつか起こる外部性の可能性に目を向けることはとても大切だと思っています。

ちょうど未来で生まれる外部性を示唆するものがあったので引用します。

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エクストリーム経済
https://www.harpercollins.co.jp/hc/books/detail/13405

これから向かう未来のなかでも、確実にそうなることがわかっている代表的な例は都市化だ。

1950年代には、世界人口の70%以上が農村部に住んでいた。

経済学で考察する問題は、大半の人にとって農村部の問題だった。

その後、長い年月をかけて人が移動した結果、街や都市は大きくなり、縮小した。

2007年は、世界の都市人口が初めて農村部の人口を上回った、特筆すべき年だった。

中略

2050年には1世紀前のパターンが逆転し、70パーセントの人が都市部に住むようになる。

かつてアルフレッド・マーシャルが論じた集積の経済が、さらに力を持つことになるだろう。

中略

次の10年間で最も重要な動向は、高齢化、テクノロジー、不平等だ。

この3つは世界に共通する動向で、すでに大きな懸念を引き起こしており、今後も強まっていく可能性が高い。
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いずれにおいても新しい教育の重要性が高まると感じています。

未来のことはまだ分かりませんが、新しく生まれてくるものを真摯に学んでいきたいと思います。

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