Mogicはかんがえる

少人数+ソフトウェア+サーバやロボットの組み合わせで
新しい時代の会社経営を進めています。
そのプロセスの一部をこのコーナーでお伝えできればと思っています。

代表取締役 山根陽一

2022.06.27

仰ぎみる入道雲

「自分を認めてもらいたければ、他人の存在を認めることです」

額から汗がしたたり落ちる坂道で、そのフレーズを思い出しました。

最初に聞いたのは学生の頃でしょうか。

今でもそれは難しいことだと感じます。

たいていは他人より優れていることで、自分の優劣を見定める場面が多いからでしょう。

テストでいい点を取り、偏差値で自分の位置を確認する。

部活でレギュラーになり、活躍して自分の居場所を見つける。

SNSで目立つ写真をのせて、フォロワーで自分の存在を感じる。

会社で分かりやすい実績を残して、出世して自分の価値を上げていく。

起業して良い業績をアピールし、キラキラした自分の姿をアップしていく。

これらは他人との比較の果てに自分を定めるのですから、最初から異なる世界を切りとる他人は認められません。

このフレーズが伝えたいことはおそらく、競争では得られない充足感が存在するということ。

他人を理解し慮らなければ、辿り着けないものがあることでしょう。

ぐっと汗を拭い、照り返すアスファルトにうんざりして仰ぎみる入道雲はオフィスの上に伸びています。

2022.06.20

二重課題干渉とその先へ

人が二つのことを同時にできないということは、二重課題干渉の実験で知られています。

一つのプロセスが他のプロセスに干渉してしまい、ミスや遅延が発生するというものです。

資料を作りながら、別の電話にも出るというのは至難の業でしょう。

ところが残念なことに、会社という場所はいろんな仕事が次々にやってくるものです。

一つずつ順番がついていればいいのですが、たいていは何かをしていたら、別の何かが割り込んできます。

Aプロジェクトのアイデアを考えていたら、Cプロジェクトの進捗で相談を受けたり、今月中に健康診断を受けなさいといわれたり、打ち合わせ後にメールやチャットがたんまり溜まっていたり。

現時点で優先順位をつけても半日後には変わってしまうかもしれません。

では、どうするのがいいのか?

アイデアとしてはいくつか思い浮かびます。

プロセスの中にも干渉しやすいものとそうでないものがあるだろうから、しにくいもの同士で同時にこなす。

優先順位をきっちりつけると変化に弱くなるから、ゆるい優先順位をつける。

ガッツリ集中すると別のことが割り込んできた時にイライラするから、やんわり集中する。

どれがいいのかはさっぱり分かりませんが、とかく現代の会社は頭が忙しいことだけは確かです。

2022.06.13

くされたるくさほたるとなる

変わりやすい空模様のころ、七十二候でいえば腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)に入りました。

蒸れた枯れ草から蛍がふわっと飛び立つさまを表現したものですが、都会では当然のように見かけることはありません。

暗い畦道で鈍く光って消えのぼるホタルを思い出しながら、そんなウェブサービスをいつか作りたいなあと考えるようになりました。

はっきりした照明、キラキラしたネオン、押せばシャットダウンするボタン、分かりやすく整理された情報。

それはそれでいいのですが、そうじゃない体験を作ったりしたいものです。

2022.06.06

案外、うまく諦める力が大事

電子回路とかIoTをつかった悪戯(いたずら)をしようと思って、ひさしぶりにプログラムを書いて、ちょっと動かして、あいかわらず途中でやめました。

高度な動作をさせたくて組んでいるというより、驚かせるのが目的なのであちこちのソースを組み合わせつつ作ればいいだけなんです。

途中でやめて気がついたことは、やめる直前に昔より取り組むものの難易度と悩むだろう時間がよく分かったことでした。

実際にやってみないと実測値はでませんが、後で答え合わせとして近しいソースを調べた時に予想とあまりずれていないなあと。

時間を気にせず、たっぷり時間をかけてもいいし、途中で止めてもいい。

そういう判断が必要なのが、自分にとって未知のものを学ぶときでしょう。

探索型学習とも呼ばれる、そのスタイルはとかく粘り強く続けることが強調されますが、案外うまく諦める力が大事なんじゃないかなと思っています。

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