

『自分たちの好きなように会社を作っていけばいい。
他と違ってても、普通じゃなくても、信じられることをやっていく。
信じられること、それって案外と少ないものですから
そう、本当に愚直に、率直に、真摯にそれを探してきたんです』
2025.11.13
入社したばかりのインターン生と話すと「なんか固いな」と思うことがあります。
それは身体が緊張しているというのではなく、物事を固めて見てるのかなと感じるからです。
ううむ、うまく表現しづらいなと思ったので他力本願、熱力学から用語を拝借してみます。
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系 (自然科学)
https://w.wiki/48gN
熱力学の観点では、系は外界との間で許されるエネルギーの移動の形態から分類される。 熱力学において考察されるエネルギーの移動の形態は、仕事と熱、および物質(質量)の移動に伴うエネルギーの移動である。
略
外界との間で物質の移動を許す系は開放系(開いた系、open system)、物質の移動を許さない系は閉鎖系(閉じた系、closed system)と呼ばれる。閉鎖系のうち物質の移動に加えて熱によるエネルギーの移動も許さない系は断熱系(adiabatic system)と呼ばれる。
さらに断熱系のうち、物質の移動や熱に加えて、仕事によるエネルギーの移動も許さない系、つまり、あらゆるエネルギーの移動を許さない系は孤立系(isolated system)と呼ばれる。 外界とのエネルギーの移動に制限がある系では、その制限に応じた法則が成り立ち、孤立系ではエネルギー保存則、断熱系ではエントロピー増大則、閉鎖系では質量保存則が成り立つ。
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アナロジーで恐縮ですが、固いとはおそらく「閉じてる系で解釈するスタンス」かなと。
すでに与えられた条件、これまで知っている知識を前提にそこから結末を演算する方式。
そこではある程度の法則性が成りたち、再現性という魔術が立ちあらわれる。
そうして、自分がのぞむ未来とは決まったステップを刻めば到達するものとなりやすい。
しかしながら、社会で生きていくっていうのはなんとも不確実なことばかりです。
途中から新しい要素が加わったり減ったりして前提が安定しない、つまり開いた系。
だから、法則が成り立ちにくく、わかりやすい見通しなんて立てられない。
不意にやってくるノイズに戸惑いながらも、本当は意味があるのかもしれないなと継ぎ足してみて、組み立てみて、眺めてみて、ふうむ、らせん階段をのぼるように再解釈していくんだろうな。
なんてことをぼんやりと考えていたら、来週からまた新しいインターン生が入ってくるのでちょうどいい機会。
さりげなく、ふんわりと聞いてみようと思います。
2025.11.07
会社を経営していると、就業規則や社会保険で“定年”という区切りを意識せざるをえません。
みんなとずっとはたらいていきたいと思うものの、下の世代の活躍を考えれば線引きが必要なんだろうなとも感じます。
もし退職時期を区切らざるをえないとすれば、その前後でどんな気持ちになるものでしょうか?
やっぱりどことなく寂しいでしょうし、何かがポッカリと空いてしまう感覚でしょうし、新しいことにトライする億劫さもあるでしょう。
だったら「あえて区切らない、逆からみる」というのはどうでしょうか。
つまり、定年という概念がなく、あらゆる不調にあわせられる会社。
やる気があればいつまでも続けられて、いつでも辞めてもいい。
週1回でも週5日でも選べて、健康じゃなくてもできるもの。
気力が減っても、入院しても、要介護でもできる仕事。
本人次第ですが、お見舞いがてら新しい仕事を手渡すってのも一興ですね。
働きざかりの20歳から50歳までを想定したものじゃなくて、80歳の平均的な健康状態から逆算して作られる組織ってなんだろう。
そんな新しい会社のために、どんなビジネスの形態があるんだろう。
片手間ながら、最近はそんなことにトライしています。