少人数+ソフトウェア+サーバやロボットの組み合わせで
新しい時代の会社経営を進めています。
そのプロセスの一部をこのコーナーでお伝えできればと思っています。
2020.10.06
あるものが発明される前と後では、同じ景色でもまったく違うように見えることがあります。
望遠鏡が発明されるまで夜空は無数のきらめく星々と信じられていて、望遠鏡でのぞくと星にはデコボコがあり、輪があることも分かりました。
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ハッブル望遠鏡がみた宇宙
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/sp/hubble2/
天文学者は宇宙の複雑な仕組みを解き明かそうと、過去数千年にわたり観察を続けてきた。
そのほとんどは肉眼によるものだ。
こうした状況を根底から変える画期的な道具、すなわち望遠鏡が17世紀初頭に発明された。
ガリレオをはじめとする人々は、望遠鏡は対象物の拡大以外にもすぐれた働きをすることに気がついた。
暗い対象物がより明るく見え(集光力の向上)、不明瞭な景色がはっきり見える(解像力の向上)。
具体的に目に見えるものがいかに説得力を持つか、ガリレオはよく分かっていた。
天の川が個々の星に分解でき、オリオン座のぼんやりとした光のかたまりやプレアデスが実は星の集まりだということが明らかになった。
かなり暗い星々が密集していたため、肉眼では見分けられなかったのだ。
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ぼんやりとしか見えなかったものが、はっきり見えるようになることのインパクトは大きいものです。
ただ、はっきり見えたものがどのような「意味」を持つのかを解読するにはまた多くの時間がかかります。
ITの力の一つは、いままで流通することのなかった個人の活動データが流れ、社会生活の解像度が上昇していることにあります。
あいまいだった活動が、データとしてくっきり見えているのです。
しかし、このデータがいったい何の意味を持っているのか、本質的には分かっていないことが多く、それを読み解くにはまた違う視点や理論が必要になるのでしょう。