Mogicはかんがえる

少人数+ソフトウェア+サーバやロボットの組み合わせで
新しい時代の会社経営を進めています。
そのプロセスの一部をこのコーナーでお伝えできればと思っています。

代表取締役 山根陽一

2023.05.29

一手の間に先を見る

先日メンバから「相手からちょっと大雑把な頼み事(ボール)がきたのですが、これはどう対応すればいいのでしょうか」と質問を受けました。

ビジネスでは仕事のやりとりをキャッチボールに例えて、ボールが相手にある、こっちにきたと表現します。

大雑把なボールとはおそらく、受け取る側がすぐにアクションを起こせないような相談なのでしょう。

当然ながら、こちらが理解しやすく整理された話がくればいいのですが、必ずしも相手に悪気があって大まかなボールを投げているわけではありません。

一つ、わかりやすいシチュエーションを取り上げます。

もし初めて家を購入するなら、不動産屋さんに何と質問するでしょうか。

思わず「家族4人が快適に暮らせて、スーパーが近くにあって、学校も近いといいですね、あと治安も気になります」といいそうです。

それは相手にとって十分に大まかなボールと見えるはずなんです。

ですから質問する側に悪気はなく、原因は違うところにあります。

ことの発端は、なにげなく大きくボールを投げてしまうこと。

正確に言いなおすと、なにげなくではなく、投げざるを得ずに投げてしまうこと。

そうなるには、まだ不慣れな分野だから情報を集めたものの、優劣がつかず、まとめてドバッと相手に話さざるをえない背景があります。

と予想すれば、悪気を感じない大雑把なボールはきれいに整理して情報量を減らして戻してあげれば喜ばれるのではないのかなと。

不動産屋さんでいえば、「まず家族4人それぞれで大事にしたいことを3つずつ上げてください。その上で1番、2番、3番と順番をつけてください。最後に4人で見せ合って、家族で統一した1番、2番、3番を作れば楽になりますよ」とすればすっきりしてきます。

なれば、一手間かかるかもしれないけれど相手のリズムが良くなるように一手先を慮ってあげるのがいいかもね、というのが僕なりの回答でした。

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