少人数+ソフトウェア+サーバやロボットの組み合わせで
新しい時代の会社経営を進めています。
そのプロセスの一部をこのコーナーでお伝えできればと思っています。
2021.10.25
期待値とは確率用語で、Wikiより定義をもってきますと「確率変数のすべての値に確率の重みをつけた加重平均」といった難しい表現になります。
ざっくりいえば、何度かやったらこんな答えに収束するんじゃないかと予測するものです。
会社を運営していくことは、将来の段取りをつけることと近しいのでよく使います。
最近のMogicでは組織化が進み、権限が分散化されたことで、役職者がお金やリソースにまつわることを多く扱うようになりました。
これまでかかっていた費用とか、他社でも使っていそうな費用は期待値を計算しやすいものです。
ところが一番難しくなってくるのが「今まで費用をかけたことがなく、他でも聞いたことがないものにどう投資するか」ということです。
期待値を算出しようにも過去データがないのでどうしようもありません。
Wikiの定義の続きにも似たような記述があります。
「期待値が意味をもつのは、同じような事象が比較的均等に起こる場合である。非常に極端な値をとる事象がごくまれに起こり得るというような場合は、期待値の概念にはなじまない。例えば、「保険」や「宝くじ」では高額の保険金や当選金が得られる機会はごく稀なので期待値は負の値になるが、そのことをもって、保険に入ることや宝くじの購入が無意味であると判断するのは、適当ではない」
そんな時に登場させているのが「期待感」です。
この投資をして誰がどうワクワクするか、明るい顔で楽しそうに話をするか、そんな基準です。
あまりに曖昧だと使いづらいので少しは数式化するのですが、それでも最後は話を聞いた人たちの顔を見ています。
期待値が予想できないものこそ、みんなが楽しそうですから不思議なものです。