『自分たちの好きなように会社を作っていけばいい。
他と違ってても、普通じゃなくても、信じられることをやっていく。
信じられること、それって案外とないものですから
そう、本当に愚直に、率直に、真摯にそれを探してきたんです』
2022.04.11
プロジェクトをキックオフして、メンバーが盛り上がってないなあ、エンジンがかかってないんだよなと思うとき、目の前にスイーツの取り寄せをぶらさげます。
「予定通り、この日にリリースできたら極上のいちご大福が届いちゃったりするんだろうなあ」と。
仕事ですし、コンディションは自分でなんとかすべきという意見もありますが、こっちの方がプロジェクトの展開がドラマチックになって面白そうというのが本当の理由だったりします。
食欲に素直な人ばかりなので、目をキラキラさせて食いついてきます。
そうこうしてプロジェクトが進み、中盤にさしかかると一つ、二つとヤマがやってきます。
進行が遅れていたり、仕様に迷ったり、連携がうまくいってなかったり。
「ああ、まずい。もういちごの姿が霞んできた気がする。この遅れは取り戻せないんじゃないかな」
というと
「そんなことはありません! やれないことはないんです」
と強情につっぱねて、チームで話し合いをはじめます。
こちらから「がんばろうよ。あきらめずにさ」といわずとも。
もはや自分の食欲のためなのか、チームのみんなのためなのかは定かではありません。
はじまりは不真面目な欲ですが、気がついたら起承転結のドラマみたく、自分たちだけで乗り越えていきますから不思議なものです。