『自分たちの好きなように会社を作っていけばいい。
他と違ってても、普通じゃなくても、信じられることをやっていく。
信じられることって、案外と少ないものですから
そう、本当に愚直に、率直に、真摯にそれを探してきたんです』
2023.06.26
誰かに仕事を頼む。
そんな基本的なことが一番悩ましいものです。
いつまでに、こういうものを、そうやって作ってほしい、という。
要件が伝わればいいから、整理するだけで十分なはず。
漏れなく、遅れなく、抜かりなく伝えました、と。
ですが、まあ、それだとうまくいかないことが出てきます。
思ったものじゃない、想定より遅い、言ったはずなんだけど。
されば、整理する以上のことを考えねばなりません。
さもありなん、これが悩ましい。
はじめての人だから、対面で誠実に話した方がいいんだろうか。
いや、それとも、ちょっと冗談でもいったほうがいいか。
いつもの人だけど、なんか、かなり忙しそう、大丈夫かな。
話し方は変わらないけど、なんで、くぐもった顔なんだろう。
切り出すなら月曜朝イチか、だけど、水曜午後イチがいいか。
メモ書きで間に合うけど、うん、スキのない資料がうれしいかも。
声で緊迫感が伝わるかな、そうだな、あえて言わなくてもね。
さくっと理解してもらってうれしい、けど、フォローはくどいかなあ、と。
気にかければ、とめどなくあふれてくるものです。
なれど、それにも限界があります。
「そんなに考えられません。頭がパンクします」
といわれそうですから、一つだけアドバイス。
これまで頼まれた仕事を思い出してみたら?
やりやすかった人と、やりにくかった人がいるよね。
その差ってなんだろう?
と。
いつか「あなたとの仕事はラクね」といわれたら、上機嫌。
こぼれる笑みに、締切がかすんできます。