Mogicはかんがえる

少人数+ソフトウェア+サーバやロボットの組み合わせで
新しい時代の会社経営を進めています。
そのプロセスの一部をこのコーナーでお伝えできればと思っています。

代表取締役 山根陽一

2023.10.02

焦がれ漕ぎいる小舟のよう

ビジネスで個人のスキルや組織の成果を測る指標はたくさんあります。

プログラムを書く量、資料を作るスピード、コーディングの正確さという数値になるものから、メンバーを巻き込むリーダーシップ、最後まで全うする責任感、周囲に合わせる協調性という定性的で文章になるものまで。

それに部門ごとの売上高やコスト削減といった評価を積み上げていけば、会社の全体像として表現できます。

これはごく一般的で当たり前の話です。

疑いをはさむ余地はほとんどありません。

ですから敢えて、そういえばと思い直します。

チームワークの大切さや組織の一体感が声高に叫ばれる昨今、人と人との連動性や部門と部門との連動性はどう評価されているのかなと。

ある部門が好調でも別の部門が不調なら、何かがおかしい気がします。

サプライチェーンに例えると、ある部門がたくさん部品を作っても次に受け取る部門がうまくさばけなければボトルネックと呼ばれます。

もちろん業務を標準化しやすいなら、部門間のタスク移動を評価に組み込めるのかもしれません。

次のステップの様子を確認して、問題なければ作業を進めるという定型にしてしまう。

しかし人と人の連動性の先に新しい価値を作りたいと望むなら、標準化は難しくなるでしょう。

標準化、その定義の埒外に新しさは宿っています。

再現性、それは何かが抜け落ちて成立しています。

つまり絶えざる革新を見据えるなら、いまだ見ぬ島々に焦がれ漕ぎいる小舟のように標準化や再現性の大陸からざぶりと離れるしかないのかなと思ったり。

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