『自分たちの好きなように会社を作っていけばいい。
他と違ってても、普通じゃなくても、信じられることをやっていく。
信じられること、それって案外とないものですから
そう、本当に愚直に、率直に、真摯にそれを探してきたんです』
2017.06.23
最近、eコマースの、とある分野のパイオニアの方から相談を受けました。
「自分たちが苦労して切り開いてきた商品や手法が他の企業にどんどん真似られているのが悔しい。どうしたらいいのか?」という内容でした。
そこでいろいろ話していて一つの結論になったことが、「でも見方を変えると、真似られること自体が名誉ですよね」ということです。
仮に自分が何かを真似ようとした心情を考えて、なぜそうするかといえば、それがいいものと暗に認めているからだし、将来性がありそうと感じたから真似るのだと思います。
先が暗いと感じるものをみすみす真似たりしないからです。
なので、「真似られる時点で、業界のリーダーシップをとっている勲章と自慢してもいいのではないでしょうか」という結論になったわけです。
これはドラッカーがいっていたことでもあり、真似られなくなったらなったで、リーダーシップがなくなった悲しさが出てくるように思います。
別の角度から、この事象を眺めてみると、今の時代ではごく当たり前のことかもしれません。
世界各地を見ても、1つの優れたアイデアはその時がブルーオーシャンでも、一瞬でレッドに沸騰しているように思います。
イギリスの伝統あるタクシー業界とUber対立でも、中国の自転車レンタルビジネスにしても、インドネシアのバイクタクシーにしても同様のことが起きています。
それが当たり前の時代に、次に何をすべきか、それこそが問うべき課題だと考えています。