Mogicはかんがえる

『自分たちの好きなように会社を作っていけばいい。
他と違ってても、普通じゃなくても、信じられることをやっていく。
信じられること、それって案外とないものですから
そう、本当に愚直に、率直に、真摯にそれを探してきたんです』

代表取締役 山根陽一

2021.12.13

あちこちで転び、立ち上がる

小さいころに目一杯走って、転んで、膝をすりむいて、という経験は誰にでもあります。

次第にどのぐらいの力でやれば転ぶかが分かってくるので、そうそうはこけなくなります。

やがて成長すると物理的に転ぶことは少なくなり、今度は心理的に転ぶことが増えてきます。

試験の結果が悪かったと転び、料理したら手を切ったと転び、友だちと微妙になったと転び、スポーツが上達しなくなったと転び、お金を落としたと転び、恋人にふられて転び、アルバイト先でリーダーとしてうまくいかず転び、上司と話が合わなくて転びます。

転ぶこと自体に良いも悪いもありませんが、立ち直れないほどの大怪我は避けたいものです。

うまく転べるようになるには、つまづいてすり傷を作りながら、立ち上がってまた挑戦するしかありません。

しかし現代につまづき、再びトライする機会はそこまで多くないのです。

転ぶ前に親や学校のサポートがあり、スマホやエンタメがあり、心にすり傷をつけなくても生きていけます。

親にとっても子どもが転ぶ姿を見るのが苦痛でしょうから、障害を避けるように手配するでしょう。

または転んでもまったくサポートがなく、孤立して自分の傷を深めていくこともあります。

そんな状況ですから、あちこちで転ぶ練習をするには戦略性まで必要になってきます。

やる側がどう転びやすい環境なのか、どのぐらいの転び方の幅に収まるのか、転んでもまたトライできるレベルなのかを考えて、同時に見守る側は何を見るべきで何を見ないようにするべきなのか、どんな時にどの種類のサポートをするのかを推し量らねばなりません。

人の成長に関わる問題なので、当然会社のマネジメントも同じような課題にぶつかってきています。

きれいに組織化され、素晴らしいビジョンや計画があり、優れたシステムや能力があるだけでは継続的な発展ができなくなってきているように思います。

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