少人数+ソフトウェア+サーバやロボットの組み合わせで
新しい時代の会社経営を進めています。
そのプロセスの一部をこのコーナーでお伝えできればと思っています。
2022.03.22
不謹慎な話で20代半ばにはじめて部下ができて思ったのは、なんと面倒なことかということでした。
経験を積んだら、不慣れな人のできてないところばかり目につきます。
あれに気配りがない、これは正確さにかける、それが本質ではないと。
逐一口に出して指摘してみたものの、ほとんどうまく伝わりませんでした。
今では理解していますが、本人の中でまだ言葉を受け止める土台がなくて消化しきれないのです。
そんなことがあり、次第に「本人が気づきを得やすいように仕事を切り出して、後は好きにやってもらう、つまづいたらコメントする」方式に変えていきました。
つまるところ、教える側も学ぶ側もその方が楽だったからです。
この合理的な判断が結果として自発性につながるらしく、以下を引用します。
ーーーーーー
〈叱る依存〉がとまらない
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784314011884
「できる」ためのサポートをしようとすると、どうしても「ああしなさい」「これはだめ」「このやり方にしなさい」などと、やるべきことややり方を決めてしまいがちです。
それでもある程度までは、知識や技能を身につけることは可能でしょう。
ですがそれでたどり着けるところには大きな限界があります。
一番の問題は「自分で学ぶ」ことができなくなってしまうことです。
中略
すでにご説明したように、人が最も多く学べるのはその人が「冒険モード」の時です。
そして冒険モードでの学びの本質は「やりたい」「欲しい」という欲求をベースとした主体的な学び方にあります。
学ぶということを考える時に、「冒険モード」を守る、邪魔しないという発想がとても重要なのです。
冒険モードになるための鍵は、「自己決定」にあります。
つまり「自分で決めた」「自分がしている」という感覚です。
ーーーーーー
自発性は、時にそれぞれのエゴと結びついてチームの方向性をばらけさせてしまうこともあるでしょう。
ですが、長い人生でそれも一つの学びということでいいんじゃないかと。