Mogicはかんがえる

少人数+ソフトウェア+サーバやロボットの組み合わせで
新しい時代の会社経営を進めています。
そのプロセスの一部をこのコーナーでお伝えできればと思っています。

代表取締役 山根陽一

2024.02.19

親孝行の罠という話

Mogicで働いている人は遠くに親族がいるケースが多く、いつか誰か離れた場所から介護することもあるでしょう。

なれば、そんなときを見越して会社はどうあるべきかと考えています。

まずは、遠距離介護の実像が分かりやすい書籍から引用します。

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遠距離介護の幸せなカタチ
https://www.sun.s-book.net/slib/slib_detail?isbn=9784396618155

柴田:(現在、東京に住んでいる)私は一人っ子で、母は父がなくなってから富山の実家で一人暮らしでした。

ですから母が病で倒れて介護が必要になったとき、最初は引き取ることも考えたんです。

でも、やめました。

断られるのがわかっていたから。

遠距離介護と言えば聞こえはいいですけど、おためごかしというか、他人様に全部お任せですから、ちゃんと親の面倒を見られない言い訳をしているみたいで、本当にこれでいいのかな、という思いも心のどこかにあったんです。

ちょうどそんなときテレビでご一緒させていただいて、私、川内さんに言われたんですよ。

「親に介護が必要なったからといって、離れていた親子がいきなり一緒に住んでもなかなかうまくいきませんよ」って。

川内:そもそも親と離れて暮らしている場合、実家にはそう頻繁に帰れませんよね。

交通費も大変ですから、年に一、二度、お盆やお正月に帰るだけという方が多いんじゃないでしょうか。

そういう方が、親に介護が必要になったからといって、それまでの適度な距離感を飛び越えて、いきなり濃密な関係、つまり、自宅に引き取ってしまうと、お互いにイライラが募って、子どもの思いとは裏腹に親子に親子関係が崩れてしまうことが多いんです。

「親孝行の罠」と言います。
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そうか、親孝行の罠というのかとハッとさせられます。

相手を大切に思い、自分にとって最善を尽くすことが一番良いことのはず。

ですが、それが双方にとって望まぬ結果をもたらすという話。

どこかで聞いた古い諺のようだと思うとともに、難しい局面こそ誰かに話を聞いてもらい、一緒にはたらく人たちでさりげなく助けられるのが理想かなと感じています。

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