少人数+ソフトウェア+サーバやロボットの組み合わせで
新しい時代の会社経営を進めています。
そのプロセスの一部をこのコーナーでお伝えできればと思っています。
2022.08.01
一口にデザインといっても、モノによって違うのでいつも議論が盛り上がります。
これまで手がけてきたものはポスター、ディスプレイ、アプリ、ウェブ、マグカップ、カレンダー、展示ブース、ゲーム、ムービー、ファッション、リノベとたくさんあります。
ポスターなら「パッと見で心を鷲づかみにする」ことが大事だから、外食のような濃い味付けに。
ディスプレイなら「歩く人の感覚に乗っかった景色を見せたい」から、季節感を取り入れて。
ゲームなら「エンディングに至る盛り上がりを感じてほしい」から、タメを作ってと。
中でもやはり、ウェブデザインが一番厄介かもしれません。
他の媒体と違い、いつどこからどんな利用者がくるか読みづらいためです。
ブラウザやOS、デバイスによってズレがあり、いきなり他言語から接触してくるかもしれないし、なによりトップページから順番に見てくれず、しょっちゅう商品の説明ページからダイレクトに入ってきます。
それも検索結果からきたり、ソーシャルメディア、メール、ブックマークからだったりとバラついています。
取り扱う情報によってページを遷移させた方がいいのか、スクロールだけで情報を読み込ませた方がいいのか、アニメーションさせた方がいいのか、と表現を使い分けねばなりません。
あっちも、こっちも、そっちもと方図なく考えが広がっていきます。
ですが広がりきってしまえば、あとはハラハラと散り、静かに積み重なっていくもの。
何度来ても飽きないように、視線をうまく誘導できるように、間違えても気がつけるように、質感を心地よく感じられるように、定期的にメンテナンスしやすいように、情報が増えても破綻しないように、プログラムを組み込みやすいように、地味にならず遊び心があるようにと。
複雑にからみあいながらできていくものがシンプルに見えてきたら、それは最高の瞬間になります。