Mogicはかんがえる

『自分たちの好きなように会社を作っていけばいい。
他と違ってても、普通じゃなくても、信じられることをやっていく。
信じられること、それって案外と少ないものですから
そう、本当に愚直に、率直に、真摯にそれを探してきたんです』

代表取締役 山根陽一

2026.05.22

へえ、ここがつながってるんだ

会社を運営していると、結果はあるけど原因がわからない、みたいなことがよく起きます。

有名なヒヤリハット(ハインリッヒ)の法則みたいに、何度かヒヤリとすることがおきて、ハッとするような重大事故が発生するという因果関係なら改善できるのですが、一見すると何が起きているか分かりにくい事象があります。

たとえば、急にあちこち電球が切れるようになった、請求書の記載間違いが増えた、インターン生の応募が減ってきた、というような見かけ上で関係ない事象の重なり。

実際に関係ないかもしれないし、何か根源的な原因が一緒だったりするかもしれない。

そこで一つのモデルを使って“隠れているもの”を思案するのですが、最近は生成AIのおかげでとても遠くまで楽に推定できるようになりました。

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隠れマルコフモデル
https://w.wiki/3E2Z

単純なマルコフ連鎖では、状態は直接観測可能であり、そのため、状態の遷移確率のみがパラメータである。

一方、隠れマルコフモデルにおいては、状態は直接観測されず、出力(事象)のみが観測される。

従って、ある隠れマルコフモデルによって生成された出力の系列は、内部の状態の系列に関する何らかの情報を与えるものとなる。

遠くに住んでいる友人のアリスとボブがいて、電話で毎日お互い自分のしたことを話している。

ボブは「公園での散歩 (walk)」、「買い物 (shop)」、「部屋の掃除 (clean)」の3つのことにしか関心がない。

何をするかは、その日の天気によってのみ決めている。

アリスはボブが住んでいる地域の日々の天気については具体的に知らないが、一般的な天候の変化については知っている。

ボブが毎日話すことにもとづいて、アリスは天気がどのようになっているかを推測しようとする。

アリスは、天気が離散マルコフ過程として変化すると考える。

天気には「雨 (Rainy)」と「晴れ (Sunny)」の2つの状態があるが、アリスはそれを直接知ることができないから「隠れ」た状態である。

毎日、ボブは天気に応じて「散歩」「買い物」「掃除」のどれかひとつだけを必ずする。

ボブがそれをアリスに話すことが、アリスにとっての観測(ボブからの出力)である。

この状況全体が隠れマルコフモデルとなる。
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ちょっと難しくなりますが、ここ1年でAIは人間でいう短期記憶みたいなコンテキストウインドウが莫大に増えました(状態空間モデルの応用)。

コンテキストウインドウ=教えてもらった前提条件を忘れずに全部ひっくるめて考えちゃおう、みたいなノリですね。

膨大な事象をコンテキストウインドウにいれられるなら、今まで見えていなかった状態遷移を推定できるかもしれない。

推定する時の最大の課題はいつも小さなエラーの累積による誤差ですから、そこが良くなると遠くまで見通せる可能性が出てきます。

へえ、こんなところがつながってるんだと計算結果がでてくる一方で、本当にそうなのかなあと思った挙句、最後は自分自身で見極めなきゃいけなくて、うん、まあなんというか、切れ味するどいブーメランが帰ってくる感じなんですよねえ、とほほ。

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コンテキストウインドウ(英語を翻訳)
https://en.wikipedia.org/wiki/Context_window

大規模言語モデル(LLM)のコンテキストウィンドウとは、出力生成時にモデルが一度に利用できるテキストまたはその他のトークン化された入力の最大量のことです。

コンテキストウィンドウが大きいからといって、モデルがコンテキスト全体を均等に利用できるとは限りません。

「Lost in the Middle」では、Liu らは、関連情報が入力の最初や最後ではなく、真ん中に現れる場合、長いコンテキストタスクのパフォーマンスが悪化することが多いことを発見しました。

他のベンチマークでは、単純な検索を超えたタスクを使用して長いコンテキストの能力を評価しており、これには複数ドキュメントの質問応答、長い対話の理解、コードリポジトリの理解、構造化データの推論などが含まれます。
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状態空間
https://w.wiki/NuXP

状態空間表現は時間領域の手法であり、これを使うと複数の入力と出力を持つシステムをコンパクトにモデル化でき、解析が容易になる。

(以下は英語サイトから翻訳)

状態空間モデルは、経済学、統計学、コンピュータ科学、電気工学、神経科学などの分野で応用されています。

たとえば、計量経済学では、状態空間モデルを使用して時系列をトレンドとサイクルに分解したり、個々の指標を複合指数に構成したり 、景気循環の転換点を特定したり、潜在的で観測されていない時系列を使用して GDP を推定したりできます。

多くのアプリケーションは、カルマンフィルタまたは状態オブザーバに依存して、過去の観測値を使用して現在の未知の状態変数の推定値を生成します。
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2026.05.01

それっぽいバランスじゃないか

自分で会社をつくる、登記をする。

大げさにみえがちですが、割とすぐできるものです。

いくばくかの資本金を準備して、書類を提出したらハイ、スタート。

手続きですから、段取りを踏めば進んでいくのです。

ですが、最初の勢いが鈍ってくるのはこの次からでしょうか。

それは自分たちが何をどうしたいか、どうなりたいかを決める段階。

こればかりはフォーマットがありませんから、うんうん唸りながら書きつらねるしかありません。

めちゃくちゃ売りあげていこう、自分の夢を実現させよう、日本一のサービスを作ろう、成功して南国で暮らそうなど、なんでも入れることができます(もちろん日本で活動することを踏まえて、法に則り、倫理的でなければなりません)。

と、さまざまな動機がある中でMogicはどう考えたのか。

いくつかあるうちの一つ、それが「社会と個人の間にある、なくてもよさそうな摩擦をできるだけ取りのぞいてみたい」という試みでした。

朝起きて会社にいきたくないをなくす、適度な運動になるぐらいの通勤時間にする、ぎゅうぎゅうで並ぶようなことを少なくする、踏切で10分とか待ちたくない、朝礼で号令や良い話なんて聞きたくない、ゆっくり飲み物を準備して週末にあったことを話したい、おやつや飲み物を買いにいくのが面倒、オフィスで過ごせばお金をほとんど使わなくていい、目の前に緑が広がりデスクが広い、怒号や叱責を飛ばさない仕組みをつくりたい、失敗に舌打ちはいらない、意味のない会議はしたくない、自分たちが自信をもてるサービスにしたい、おつきあいのあるクライアントやパートナーと信頼感のある関係でいたい、近所の会社をしらんぷりではさみしい、目にみえない遠くにいる人をそっと支えたい、会社の飲み会は最高の食事で無料に、みんなのコンディションにあわせて就業規則を作り変える、成長した分だけさらなる成長にふりむける、いろんなバックボーン/年齢/趣味の人がいていいんじゃない、売上を考えない楽しいプロダクトも作りたい、もちろん持続的に成長できるサービスを運営しつつだけど、ノルマや目標って作る方も見る方も大変、30年50年先の自分たちのライフスタイルをイメージし、お金を使う前に頭を使いたい、お互いを信頼してるけどべったりじゃなくてあっさり、飲みニケーションはしなくていいかな、飲めない人もいるし、学生に楽しくはたらくことってことをシェアしたい、面接ではスキルとか能力より一緒にやっていけるかを重視、お互いの状況を慮って仕事をしたい、調子が良くても悪くてもいい、平日に会社でつかれて週末にリフレッシュとかじゃない、キャリアや能力開発ってリアリティないな、オフィスで植物を育ててもいいよね、備品だって屋上でつくればいい、一つ節約できたら一つお取り寄せで美味しいものを食べよう、なんて。

書いてみて思いますけど、これをバランスよく組み立てるのは難儀なこと。

売上を目指せばハードワークが必要だろうし、環境を良くすればぬるま湯なんてこともあるでしょう。

自分たちで自由に動かせる体制じゃないとできないから、自己株式は100%で維持しなきゃいけない。

誰かが気兼ねなく休めるように、属人的じゃダメだからあらゆるシステム化を極限まで推進する。

おやつや飲み会を無料にするのにもちろん余剰金が必要だから、規模より利益率を高める。

会社のやりたいことと個人のやりたいことをマッチさせたいから、いつでも議論する。

バックグラウンド関係なく学ぶにはゆとりが必要だから、ノルマはいらないかな。

30年後をイメージするから、長期に資産形成できるような制度にしたい。

そうですね、やはり社会で生きづらいのは社会のニーズ VS 個人のニーズという対立項になりがちで、当然のように社会 > 個人という図式で犠牲をはらっている感覚(広い意味での「疎外」)になってしまうからでしょう。

ですから完全に折り合えはしないのですが、社会のベクトル と個人のベクトルをうまく合成して関数化する(就業規則を変更したり)という風に経営していく。

特別なノウハウとかじゃなくて、ただ単純にそんなことだけを考えてやってきました。

無論、摩擦をなくすことが最終的な目的じゃなくて、摩擦=悪でもないから、どのタイプの摩擦を良しとして何を避けるのかそのあたりもみんなで話し合いながら時間を積み重ねてきました。

振りかえってみるとはじめに描いたとおりじゃなかったけど、それっぽく上がったり下がったりしてバランスをとってきたんじゃないかなと思えてきますね。

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疎外
https://w.wiki/3TYR

疎外(そがい、独: Entfremdung、英: alienation)とは、哲学、経済学用語としては人間が作った物(機械・商品・貨幣・制度など)が人間自身から分離し、逆に人間を支配するような疎遠な力として現れること。またそれによって、人間があるべき自己の本質を失う状態をいう。

ラテン語のalienato(他人のものにする)に由来する疎外概念は、経済、社会、歴史的には、客体として存在するようになったものを操作する力を主体が失っている状態のことを指す。たとえば、あるものが私とは無関係であるという場合、そのあるものに対して私は無力なものとして疎外(ないがしろに)されていることになる。この疎外を克服することによって、人間はその本来の自己を取り戻し、その可能性を自己実現できるものとされる。
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