Mogicはかんがえる

少人数+ソフトウェア+サーバやロボットの組み合わせで
新しい時代の会社経営を進めています。
そのプロセスの一部をこのコーナーでお伝えできればと思っています。

代表取締役 山根陽一

2022.02.14

気軽に思っている

Mogicではオリジナルのカレンダーを配ったり、ジョークなアプリをリリースしたりします。

社内を見れば、リレー方式でコミックを描き、自分たちで作ったSNSに好きなトピックを投稿します。

バースデイ会では寸劇が披露され、季節のイベントにはスイーツを選び抜いて取り寄せます。

ビジネスですし、本業はIT教育サービスですから「何の意味があるんですか? 働く人に甘えはでないんですか?」と聞かれることがあります。

「今のところ意味はありそうですし、甘えもない気がしますね」と答えると理解しかねるといった表情で話は終わります。

論理的に説明する難しさを感じていたので、生物の進化の話にかぶせてみます。

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進化の技法 〜転用と盗用と争いの40億年〜
https://www.msz.co.jp/book/detail/09043/

ゲノムの内部では絶えず争いが起きている。

一部の遺伝物質は自らのコピーをひたすら増やすために存在している。

それはゲノムに侵入して乗っ取ってしまうウイルスのような、外来の侵略者かもしれない。

あるいは、増殖してゲノムのあちこちに入り込む跳躍遺伝子のような、内在の配列かもしれない。

これらの利己的な遺伝物質が特定の領域に着地すると、時として、子宮内膜のような新たな組織をつくるために使役されたり、記憶や認知などの新たな機能を支えるために使われたりする。

遺伝的な変異は、たった数世代のうちに、ゲノムにあまねく拡散しうる。

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生物の進化は、決まった目的のために進むというより、偶然の変異で生まれた機能を別の用途で使いまわしてることが多いという説です。

鳥が飛ぶために軽い骨格になったり、羽毛をまとったりしてるんじゃなく、好都合な要素が揃ったから飛べたということになります。

そんな偶然があるわけないとにわかに信じられませんが、数億年の積み重ねはヒトの頭が預かり知らない領域でもあるのでしょう。

壮大な時間の流れと重ねて跳躍しすぎつつ、一見無駄だと思えるプロダクトづくりも、イベントも、取り寄せも、いつかの土台になればいいし、ならなくてもいいと気軽に思っているのです。

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