

『自分たちの好きなように会社を作っていけばいい。
他と違ってても、普通じゃなくても、信じられることをやっていく。
信じられること、それって案外と少ないものですから
そう、本当に愚直に、率直に、真摯にそれを探してきたんです』
2023.02.13
先日、社内のブランディングチームからロングインタビューを受けました。
今回のテーマは、採用と教育。
何も考えずに質問に答えていましたが、あとで書き起こされた草稿をみて、自分ってこんなこと考えてるんだなあと発見がありました。
公開はまだ先のようですので、さわりを引用しますと
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- 前回のインタビューの後、社内だけじゃなく社外の人にも「質問したいこと、ありますか?」って聞いてました。やっぱり、Mogicの社内教育に興味があるって声が多くて。そこで今回は、教育に絞って前回より深くお話をうかがいたいと思います。
いきなり教育に入りたくはあるんですが、その前にどんな採用をしてるんだろうって気になります。どんな人に入社してもらいたいとかあれば、聞かせてください。
山根:結構シンプルで、会った時に「ああ、一緒に働きたいなあ」って思えるかどうかなんです。なんだろう、答えになってないように聞こえるかもですが。一般的な面接だと、能力が高いとか、スキルが欲しいとか、即戦力になってほしいとか、目線が高いとか、言われたことは確実にやるとか、いろいろ条件があると思うんです。
でも僕らが大事にしていることは、最後の最後にピンチになっても一緒に頑張ってくれそうな人と、あとは自分が最後まで一緒に頑張りたいなと思う人を採用してる感じですね。
- それは面接される時、どういうところで分かるものなのでしょうか?
山根:察する、ですね。もうちょっと詳しくいうと、応募された方と自分との相性みたいのがあるじゃないですか。だって、絶対的に採用される人はいないので。自分たちと組んだときに、この人は最後まで一緒にやり切れそうな雰囲気があるかな、というのをいろいろな感じで確認するんです。
なので、残念ながら定型の質問ってのがないんです。同じ質問でも違うタイミングに差し込んだら、受け取る意味って変わるので流れで聞き方を変えています。
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誰と一緒に働くかは、とても大きな問題です。
仕事の内容はさほど変わらなくても、人はお互いどんどん変わります。
変わりゆくさまを想像しながら、出会いの時間を大切にしています。
【後日追加】インタビュー記事の続きはこちら
https://www.mogic.jp/category/interview/13560
2023.02.06
これまで自分たちでどのぐらいウェブメディアを作ったかと思ったら、なんと50サイト以上でした。
しかしながら、現存するのはごくわずかの6サイト。
さすがにそこまで作っては閉じて、また作っていれば、いやがおうでもノウハウが蓄積されてきます。
コンセプト作り、検索ワードやソーシャル投稿の調査、ライティングのフォーマット決め、1記事ごとの効果測定、費用対効果の考え方、メディアが果たす役割と限界点、書き手のトレーニング、検索結果の自動測定、ネタづくりの方法、他メディアとの差別化、継続しやすい業務フロー、流入と流出の導線とか。
誰に教わったでもないのに、あれこれ作ってきたメディア。
本当にやりたいことなら、自分たちでうんうん考えて、やりつづければいいのです。
好きこそものの上手なれですから、Mogicには好きなことをやる人ばかり集っています。
2023.01.30
脆(もろ)いところがあると聞けば、悪いように思えます。
手すりの端っこが錆びて脆くなってる、気分の上がり下がりが多く涙脆くなっている、試合前に意見が対立しチームワークが脆くなっている、誰かのコメントにメンタル脆くなってる、とか。
脆くなってるなら、強くしなきゃ、補強しなきゃ、回復しなきゃといったベクトルが自然と働きます。
ですが、脆いが故の利点があることを忘れてはなりません。
昔読んだ社会的ネットワーク論には、人間関係のつながりに強いものと弱いものそれぞれに役割があると書かれていました。
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社会的ネットワーク
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E7%9A%84%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF
例えば「緊密型ネットワーク」は、ネットワーク上に多くの空白を含むもの(structural holes - 構造的空隙)や、主たるネットワークの外側で他の主体者と緩やかにつながっているもの(weak ties - 弱いつながり)に比べ、メンバーにとって実際にはあまり有益ではない。
より開かれたネットワークには、社会的空隙や弱いつながりが多く含まれており、冗長なつながりに満ちた閉鎖的なネットワークよりも、より多くの新しいアイデアや機会に恵まれる可能性があるのだ。
言い換えればこうなる。
ただ一緒に何かをするだけの友人集団というのは、同じ知識や機会を既に共有してしまっている。
一方、他の社会的世界へ関わりを持つ個人の集団というのは、より広い範囲の情報へとアクセスすることが出来る。
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強固で盤石であるということは、固定的でマンネリ化しているとも言い換えることができ、脆く壊れやすいということは、流動的で変化しやすいとも言えます。
ですから、会社を運営するでも、生きていくでも、目をそむけがちな脆さをうまく織り込めばいいのだと思っています。
2023.01.23
今年もMogicのオリジナルカレンダーをオフィス前でお配りしています。
アンケートに答えると無料でもらえるとあって、すでに30通以上のご意見をいただきました。
50部以上あったのに、2日であっという間になくなりそうです。
自由記入欄より一部抜粋しますと
「いつも(ディスプレイ)見ています。アイデアがあっていいなぁと思っています。」
「以前から気になっていました」
「なんのお店?」
「2歳の子どもがいつも楽しみにしています。毎月特色あるディスプレイが楽しみのようです。」
などなど、日頃知ることのできない貴重なコメントがずらり。
これからも、Mogicらしさで突き進んでいくばかりです。
2023.01.16
共通テストの国語を見ると、難しそうな正岡子規とル・コルビジェの文章題からはじまっていました。
今なら周辺知識があるので多少分かりますが、高校生の時にこれをきちんと理解できてたかなあと自分が心配になりました。
そうは思ってみるものの、気にもとめてなかった茫漠たる感覚を伶俐な言葉で表現されると、スッと爽快感があるのも事実です。
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視覚の生命力
柏木 博 (著)
https://www.iwanami.co.jp/book/b308221.html
建築家のル・コルビジェは、いわば視覚装置としての「窓」をきわめて重視していた。
そして、彼は窓の構成こそ、建築を決定しているとまで考えていた。
したがって、子規の書斎(病室)とは比べものにならないほど、ル・コルビジェは、視覚装置としての窓の多様性を、デザインつまり表象として実現していった。
とはいえ、窓が視覚装置であるという点においては、子規の書斎(病室)のガラス障子といささかもかわることはない。
しかし、ル・コルビジェは、住まいを徹底した視覚装置、まるでカメラのように考えていたという点では、子規のガラス障子のようにおだやかなものではなかった。
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Mogicが入っている建物はとてもユニークで、震災の紙管シェルターで知られる建築家・坂茂さんの初期の作品です。
地下室から4階をのぼって屋上まで、オフィスらしくなく、ワンフロアでもなく、配線が工夫されているわけでもありません。
しかし、僕らはオフィスを徹底したアイデアを生む装置として選んだという点では、四季を通じて心はおだやかなものです。
2023.01.10
飽きもせず12年間、元旦にリリースしてきた年賀サービス。
早いもので7年間、年の瀬に配ってきたオリジナルカレンダー。
ありがたいことに「ファンです、楽しみにしています!」という声を聞くようになり、今年から全国で使ってもらえるようにプレスリリースを出しました。
これが将来どうなっていくのか想像もつきません。
ですが、少なくない方がサイトをご覧になっているので、声援を頼りに続けていきたいと思います。
いつまでもどこまでも、楽しいことを思いついたらパッとやれる会社でありたいと願っています。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
2022.12.26
かつて面接していた頃に、「IT企業は業務が難しいイメージだったのですが、思い切って応募しました」とよく聞いていました。
たしかにそうかもしれません。
違う業界から入社した人は、最初はIT用語が分からないといいますし。
ですが、時は流れ、難しそうといった人たちは5年、10年と在籍し、楽しそうにおやつをパクつきながら仕事をしています。
そりゃそうです。
どんな業界だって、どんな仕事だって、最初は分からなくて、次第に慣れるものですから。
今では19歳のインターン生から69歳のパートさんまで50年の年齢差があってもスムーズに連携していて、ジェネレーションギャップすら、なんのそのです。
そんな働く人たちの様子がわかるインタビューKOMADOはこちら
https://pr.mogic.jp/category/interview/
2022.12.19
12月16日が会社を登記した日ですから、まるまる13年が経ちました。
年末の大掃除ということもあって、例年のごとく過去のメールやデータをごっそり捨てながら、少し見返しています。
たった数年なのに、会社の体制というか、サービスの運営方法とか、楽しく盛り上げるやり方だったりがまったく違うものになっていました。
感覚的には過去からなだらかに地続きの気がしていたのですが、現実には切り立った崖が何段も積み重なる険しい峰のようで、僕らはよく登ってきたなあと。
と同時に、遠くから近くから、優しく見守り、力強く声をかけてくださった方々に改めて感謝の気持ちしかありません。
今日からまた大事な1日を積み上げていきたいと思います。