少人数+ソフトウェア+サーバやロボットの組み合わせで
新しい時代の会社経営を進めています。
そのプロセスの一部をこのコーナーでお伝えできればと思っています。
2024.09.20
四字熟語シリーズで、二つほどピックアップしてみました。
まずは一樹百獲から、もとは
“一年の計は穀を樹うるにごとくはなし。終身の計は人を樹うるにごとくはなし。一樹一獲なるものは穀なり。一樹十獲なる者は木なり。一樹百獲なるものは人なり”
という文章があり、意訳すれば「目先の利益ばかりじゃなく、長い目で人を育てていくことが大事」ということ。
続いて一新紀元の由来は分からないのですが、辞書を引くと高村光太郎・美の日本的起源の例文があり、聖徳太子をもって
“国是は定まり、国運は伸び、わけて文化の一新紀元がかくせられた”
という一文をみれば「古いことが終わり、まったく新しい年のはじまり」と分かります。
唐突ながら、この二つを取り上げたのは現在の足場を示すにふさわしいんじゃないかという直感です。
つまり、今この時期に大きく時代を捉える感覚を変えなきゃいけないんだろうなと。
一つとして日本の人口動態を見れば、2023年は過去最大の84万人減少という話。
減少の内訳としては、出生数は75万8631人で死亡数は159万503人。
たった1年で政令指定都市レベルの人口がなくなったという事実。
これが毎年積み上がるとすれば単純計算で10年で840万人減。
840万人が減った未来、それはどのように見えるものなのか?
これまでの視点から見れば「何もかも不自由のない時代から、いつも何かが足りない時代」と映るでしょうし、10年後の視点から見るなら「手元にあるものから、違う価値を生み出す時代」になるのかと思ったりします。
そう考えを推し進めるなら、冒頭にもどり、一樹百獲が大事となります。
会社で例えると、いい人が採用できないと嘆くより面接にきてくれる人とどうやれば共に伸びていけるかを考える。
人手が足りないと悲観するなら、今いる人を大事にするべくシステム化、構造化、取捨選択することを考える。
そうして何よりこれまでの当たり前に疑問を呈し、新しい価値を生み出す組織をどう作っていくのか、それをじっくり考えたいところです。