少人数+ソフトウェア+サーバやロボットの組み合わせで
新しい時代の会社経営を進めています。
そのプロセスの一部をこのコーナーでお伝えできればと思っています。
2021.04.26
エンジニアが作ってくれた採用応募ツールが便利なので、ちょこちょこ見ていたら年間500人ペースで面接があることに気がつきました。
この石神井の変な会社にそんなに応募があるなんて……と自分でも驚きます。
コロナ禍でほとんどの面接がオンラインになり、より多くの人と会えるようになったからでしょう。
オンライン面接、オンライン商談、オンライン飲み会、オンライン修学旅行、オンライン授業、オンライン留学。
たった1年で「オンライン風のもの」が増えました。
当然以前と比較すれば、それでも物足りないところがあり、直接会えないこと、好きな場所にいくことが制限されています。
しかし、100年前なら「情報すらないか、情報が届くのが遅い」状態でしょうから、少しはマシな気がしています。
IT技術をビジネスに使う者として、次に何か起きた時に何ができるかを考えるキッカケになりました。
人が所属する組織構造と組織内の伝達方法が100年前からさほど変わっていないケースだと、情報経路がオープンで莫大な量になっていると組織自体が軋んで悲鳴をあげかねないと。
太古の昔から飢餓には強かった身体が、急に飽食の時代に入り新しい問題を抱えてしまったようなものです。
組織は情報の集合体ともいえますので、組織外を含めた情報の流れ方が変われば、それに適応した組織作りが必要です。
でも、組織は前の人から脈々と何かを引き継ぎますから慣性の力の方が強く、突発的なことでもなければ変わる潮目にはならないでしょう。
だからこそ、どうすべきなのか?
とても難しい課題ですぐには答えがでなさそうなので、凪いでいる平時にしっかりメンバーと話し合っておきたいと思います。
2021.04.19
交差点で青信号を待ちながら、もし30秒以上前に戻り、角を曲がる前に赤信号で止まることになると分かっていたら自転車のスピードを落としていただろうかと考えていました。
待つと分かっていたら、急がずにゆっくり漕いでいたでしょう。
カーブミラーでもあれば多少先の様子は分かったでしょうが、未来の状態を知る手段がなければ現在持っている情報で行動を最適化します。
近い未来どこか目的地に向かう場合に、機械が経路の未来ステータスを把握してくれていれば、アシストでずっと青信号のまま到着できるように思います。
やがて買い物も、料理も、掃除も、家計簿も、投資も、副業も、動画投稿も予測されて最適化が進めば進むほど、生活がアルゴリズムに近づいていきます。
事前に予想された膨大な分岐から最適な答えが選ばれることで、どんどんスムーズさは増してきます。
ただしアルゴリズムは万能ではなくて、現状に最適化しすぎるでしょうから外部の状況が変化したときにアップデートされなければ致命傷になります。
赤信号と青信号の切り替え時間が変更されたことを知らずにアシストを受けているようなものです。
そこでアルゴリズムによって便利になった生活をしながら、アルゴリズムの土台となる部分が変化していないか気を配る必要がでてきます。
さらにアルゴリズムがこっそり悪意のあるものに変更されていないかと注意を払うことも大切です。
誰かの良かれが、自分の悪かれになってしまう場合だってあります。
再びペダルに足を乗せつつ、別に青信号ばかりの生き方じゃなくて、たまに赤信号で止まるのもありだよなあと。
2021.04.12
オフィスにある植物の植え替えや剪定をはじめる季節になりました。
ぶらりぶらりと植物をみてまわり、だいぶ大きくなったなあとか、弱ってるかもとつぶやきながら、屋上まで運んでいきます。
ゴールデンウィークが近くなると晴れる日が増えますし、半袖で作業すると少し汗ばむぐらいでちょうどいいものです。
石神井の近くに珍しい草木を扱っているお店があるので、ついつい日ごろ見ないような植物を揃えてしまいます。
最近は植木鉢で質感のいいものがふえたので、こだわって買うと植物より高くなって、あららということに。
今年はパンパスグラスが弱ってしまいました。
お化けススキという俗称もあるぐらい、大きな穂をつける植物。
もともとブラジルやアルゼンチンなど南米生まれで、観賞用に明治期に入ってきたようです。
オフィスに大きなススキがあるとおもしろそうだったので数年前に購入したのですが、日光が大好きなので室内ばかりで次第に元気がなくなりました。
光を求めてベランダ付きの部屋に譲り、育成してもらうことにしました。
枯れた長細い葉を切り取り、根の張り具合を確かめ、土壌をどう調整するか考えてくれるでしょう。
そんな感じで、いろんな植物に手をいれながら1年の成長をふりかえっています。
もちろん植物のある部屋ごとに、メンバーの成長も自然と感じられるものです。
2021.04.07
会社を作る前に、商工会議所や省庁で行っている起業や経営に関するアンケートを見ていました。
ざっと見ると会社の悩みは大きく3つあり、新規顧客を開拓できない、いい人材を採用できない、資金繰りが大変というもの。
それはそうだろうなと思うとともに、なぜこの3つに集約されるのかを考えていました。
資金繰りが大変だから、いい人材を採用できないのか?
新規顧客を開拓できないから、資金繰りが悪いのか?
いい人材がいないから、新規顧客を開拓できないのか?
相互に影響を与えているといってしまえばそれまでになりますので、自分たちに役に立つ情報になるようにもう少し深めていきます。
A)新規顧客を開拓できない、B)いい人材を採用できない、C)資金繰りが大変という3つへの対策を想定するとして、C)の資金が足りないのは当面お金を使わなければいいだけ、B)のいい人材が採用できないは、当面自分が頑張ればいいだけ。
残るのはA)新規顧客の開拓となります。この課題さえなんとかすればいいということです。
ただし、ここまできてようやく自分が「新規顧客」というものをきちんと分かっていなんだなと気がつきました。
単語以上にその中身が分かっていなくて使っているのです。
新規顧客という単語は売り手の視点で見たものでもありますから、本当は契約する相手がもっと良くなるイメージを想像しないといけないなあと。
そうしてまた新しい課題が生まれます。
契約したくなる期待値とは何か?
契約した後の普通の満足度とは何か?
普通以上の満足度とは何か?
普通以上の満足度がずっと続くのがいいのか? など
会社経営は好きなだけ自分たちの課題を作ることができますから、それが楽しくもあります。