少人数+ソフトウェア+サーバやロボットの組み合わせで
新しい時代の会社経営を進めています。
そのプロセスの一部をこのコーナーでお伝えできればと思っています。
2022.02.28
15年以上も昔の知り合いに「変わらずバースデイケーキのイベント、やってるんですね」と言われました。
そういえばそうだったかと思い出して、ずっと変わらないんだなとひとり苦笑いです。
IT系はプランナーだけだと何も前に進まなくて、ディレクター、デザイナー、エンジニア、カスタマーサポート、エディター、セールスとタッグを組んではじめて力を発揮できます。
ペンと紙さえあれば生きていけるとうそぶくこともできますが、本当はたいしたことありません。
そんな負い目があって、みんなのためにと思いついたのがバースデイ会でした。
いかに周囲を巻き込んで演出するか、それこそプランナー最大のトレーニングにもなりますから。
うまくいったこともあれば、うまくいかなかったことも山のようにあります。
一つ学んだことは、とても早いうちから少しずつ仕込みをいれた方がいいということです。
相手の気づかないうちに目に入っていて、あとで線をつなげて謎を解き明かすといった具合に。
あちこち仕込みすぎて、リスの隠したどんぐりのように知らぬまに芽が出てしまうのはご愛嬌でしょう。
2022.02.21
意外に思われるかもしれませんが、Mogicは多くの人が入社し、多くの人が辞めていきます。
チームワークを大事にして、お互いをフォローする雰囲気がありますから、辞める人をイメージしづらいかもしれません。
実際に長く働く人が多いのも事実です。
ですが、人生に不意な出来事はつきもの。
家族の事情だったり、自分のライフステージだったり、起業のタイミングだったり。
始まりあれば終わりあり、一期一会という言葉がある通り、人生の貴重な一瞬を一緒に仕事ができただけでも奇跡だと思っています。
先週、偶然にも2人が新しいフィールドに向かっていきました。
最後にもらった言葉を少しだけ。
「私は2年前からMogicでインターンシップを始めました。それは素晴らしい旅でした。日本で留学生であることはとても特別な感じがして、Mogicのみんなからたくさんの愛をもらいました。」
「おかげさまで静かにワガママに働かせていただきありがとうございました。Mogicは企業ですが、社会貢献の実現や「教育機関」としての一面もあり、その部分も面白く感じました。」
共に働いた時間が有意義だったと感じられるよう、今日もはりきって仕事していきます。
2022.02.14
Mogicではオリジナルのカレンダーを配ったり、ジョークなアプリをリリースしたりします。
社内を見れば、リレー方式でコミックを描き、自分たちで作ったSNSに好きなトピックを投稿します。
バースデイ会では寸劇が披露され、季節のイベントにはスイーツを選び抜いて取り寄せます。
ビジネスですし、本業はIT教育サービスですから「何の意味があるんですか? 働く人に甘えはでないんですか?」と聞かれることがあります。
「今のところ意味はありそうですし、甘えもない気がしますね」と答えると理解しかねるといった表情で話は終わります。
論理的に説明する難しさを感じていたので、生物の進化の話にかぶせてみます。
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進化の技法 〜転用と盗用と争いの40億年〜
https://www.msz.co.jp/book/detail/09043/
ゲノムの内部では絶えず争いが起きている。
一部の遺伝物質は自らのコピーをひたすら増やすために存在している。
それはゲノムに侵入して乗っ取ってしまうウイルスのような、外来の侵略者かもしれない。
あるいは、増殖してゲノムのあちこちに入り込む跳躍遺伝子のような、内在の配列かもしれない。
これらの利己的な遺伝物質が特定の領域に着地すると、時として、子宮内膜のような新たな組織をつくるために使役されたり、記憶や認知などの新たな機能を支えるために使われたりする。
遺伝的な変異は、たった数世代のうちに、ゲノムにあまねく拡散しうる。
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生物の進化は、決まった目的のために進むというより、偶然の変異で生まれた機能を別の用途で使いまわしてることが多いという説です。
鳥が飛ぶために軽い骨格になったり、羽毛をまとったりしてるんじゃなく、好都合な要素が揃ったから飛べたということになります。
そんな偶然があるわけないとにわかに信じられませんが、数億年の積み重ねはヒトの頭が預かり知らない領域でもあるのでしょう。
壮大な時間の流れと重ねて跳躍しすぎつつ、一見無駄だと思えるプロダクトづくりも、イベントも、取り寄せも、いつかの土台になればいいし、ならなくてもいいと気軽に思っているのです。
2022.02.07
これまで「自分に自信がありません」という相談を数多く受けてきました。
「そうなんだ、大丈夫だよ、みんなそうだよ」と寄り添っていく展開。
「特に何に自信がないんだろう?」と掘り下げていく展開。
「じゃあ、自信がありそうな人をピックアップして」と広げていく展開。
相談を受けた後の展開は、状況によっていろいろあります。
ひとしきり話したことで何かにつながっていればいいのですが、それには僕が自信ありません。
たまに相談してきた人に「自分に自信がない」の反対って何だろう?と困らせる質問を投げてみます。
愛の反対が憎しみではなく無視であると誰かがいったように、自分に自信がないの反対は自分に自信があるといった単純なものではないでしょう。
自信のなさを支えている土台は過去に失敗と刻まれた記憶と未来へとつづく影法師でしょうから、その反対のはず。
つまり対義語と考えられる一つは「過去も未来も関係ないと思える自分」ということになるでしょうか。