Mogicはかんがえる

少人数+ソフトウェア+サーバやロボットの組み合わせで
新しい時代の会社経営を進めています。
そのプロセスの一部をこのコーナーでお伝えできればと思っています。

代表取締役 山根陽一

2024.08.26

ルールを教えてくれない世界

資本主義で生きていく。

日本では息をすると同じぐらい当たり前に聞こえます。

だとして、もしあなたが誰かに「資本主義のルールと動き方を教えてください」と聞かれて、すんなり答えられるかどうか。

ふ〜ぅと長いため息をつくぐらい、僕はあんまり自信が持てません。

サッカーをしていく、で例えてみると

ボールは1個で、手は使っちゃダメで、足や頭でボールを運ぶ、敵のゴールは一つ、フォーメーションはこうとか。

うまく説明できるかどうか、怪しいものです。

仮に10年サッカーをやっていたとしても、競争の激しいトーナメントを勝ち上がれるかは別の問題です。

つまり、わかりやすいルールが定められているゲームでさえ、うまく説明して、うまくやり抜くのは難しいもの。

であればなおさら資本主義という、誰もルールを教えてくれない世界でどうやっていくのか。

不登校、内申、受験、ガクチカ、就活、やりがい、職歴、出会い、投資、職場、通勤、家族、保険、居場所、肩書、転職、健康、起業、介護、年金。

毎月、毎週いろんな相談を受けますが、最後はそこ(資本主義のルールをうまく把握しにくいこと)から問題が派生している気がしてなりません。

2024.08.19

絶えることなくシステムを作る

Mogicでは年がら年中、絶えることなく色んなシステムを作っています。

最近だと金曜に出社するインターン生が中心となって、スイーツ・スクラッチくじプロジェクトを進めていたり。

なんでそんなものを作ってるの?と思われるかもしれませんが、社内では取り寄せたスイーツの分配が一大事なのです。

「届いたスイーツをそのまま配るんじゃダメ。間合いをとって、オモシロおかしく、かつフェアで納得感があるように配ること。そして楽に運用したい」

そんな無理めな命題に、学生たちが頭をしぼって取り組んでいます。

はじめて顔を合わせた学生5人、エンジニアからセールスまで部門はバラバラ、誰がどう意見をまとめるのか、プレゼンではどうアピールすべきか、そしてもらったフィードバックをどう解釈するのか。

最初の2回でコンセプトや実装を練り上げ、残り4回の出社で作り込んでリリースまで行くことになりました。

不安でしょうがない人、ぜんぜんイケるよという人、目の前で精一杯な人。

次々と崩れていく足場によろめいたとしても、お互いを信じることができるなら、きっと記憶に残るものが出来ることでしょう。

【後日追加】インターン生が書いたMicroTechの記事
https://lantern.mogic.jp/a/14049
https://lantern.mogic.jp/a/14055
https://lantern.mogic.jp/a/14063

2024.08.05

信頼できる人であること

幼稚園の年少クラスから中学生くらいまでの子どもへの接し方。

今どきの、という枕詞が子どもへの向き合い方をさらに難しくしているように感じますが、とても分かりやすい本があったので(著者への敬意ゆえ、本来の引用文法からズレて)ちょっと長めに引用します。

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子どもが嫌いなおとな
珠藻留意(著)
https://mangabito.biz/?p=17236

子どもに対してマウントを取りたい大人もいます。

これはその後の指導や授業などで指導者や先生が主導権を持ちたいからだと思います。

ですが、人によっては逆効果です。

子どもたちはマウントをとらなくても信用できる人の言うことは聞きます。

楽しい人や親身になってくれる人も好きです。

ですが、昔の武勇伝を語る人や、自分の教え子にこんな有名人がいるというような自慢話に興味はありません。

男女間の会話でも同じようなことが言われることがありますが、「自分がすごいという自慢話」「昔悪かった話」などは好きだと思っている異性に聞かされているうちは凄いと思う人もいると思いますが一般的には聞いている方は疲れます。

特に昭和や平成初期の少し乱暴なお話は、子どもだけでなく、子どもからその話を聞いた保護者からも嫌がられるはずです。

なにか問題があったときは「あの先生(指導者)は以前こういう話をしていた」と真っ先に疑われることにもなる可能性もあります。

少しできるようになった子どもを褒めないで「まだまだだな」という態度もよくありません。

ちょっとでもできたら褒めてどんどん調子に乗らせて上達させる方法もあります。

そこで否定的な話をして「認められたい」と思うような職人思考の方向に持っていくというのは「特待グループ」などの特別優秀な子どもの集まり等でなければ難しいと思います。

そこまでのクラスになれば負けず嫌いと目標意識の高い子の集団になっている可能性が高いからです。

その競技や楽器、学習のはじめに大人の不必要な意識付けは子どもたちの興味を削ぎ、場合によっては反抗心を起こさせてしまいますので気をつけましょう。
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読んでいくうちに、今どきの子どもだけじゃなくて、今どきの会社経営も同じなんじゃないかなと思えてきます。

壮大な目標がもたらす達成できなさを利用して「認められたい」という条件反射を引き出そうとすれば、「はぁそうですか」とすぐに作為を見透かされるでしょうし、今を生きる彼らにとってリアリティのない5年前、10年前の武勇伝や自慢話なんて(リアルタイムこそリアルなんで)聞きたくはないでしょう。

いつの時代だって立場やカタチは変われど、感じている時間軸やリアクションは変われど、最後は信頼できる人であること。

それは普遍的にそうなんだろうと思っています。

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