Mogicはかんがえる

少人数+ソフトウェア+サーバやロボットの組み合わせで
新しい時代の会社経営を進めています。
そのプロセスの一部をこのコーナーでお伝えできればと思っています。

代表取締役 山根陽一

2021.04.19

ぼやけるけれど、そこらへん

交差点で青信号を待ちながら、もし30秒以上前に戻り、角を曲がる前に赤信号で止まることになると分かっていたら自転車のスピードを落としていただろうかと考えていました。

待つと分かっていたら、急がずにゆっくり漕いでいたでしょう。

カーブミラーでもあれば多少先の様子は分かったでしょうが、未来の状態を知る手段がなければ現在持っている情報で行動を最適化します。

近い未来どこか目的地に向かう場合に、機械が経路の未来ステータスを把握してくれていれば、アシストでずっと青信号のまま到着できるように思います。

やがて買い物も、料理も、掃除も、家計簿も、投資も、副業も、動画投稿も予測されて最適化が進めば進むほど、生活がアルゴリズムに近づいていきます。

事前に予想された膨大な分岐から最適な答えが選ばれることで、どんどんスムーズさは増してきます。

ただしアルゴリズムは万能ではなくて、現状に最適化しすぎるでしょうから外部の状況が変化したときにアップデートされなければ致命傷になります。

赤信号と青信号の切り替え時間が変更されたことを知らずにアシストを受けているようなものです。

そこでアルゴリズムによって便利になった生活をしながら、アルゴリズムの土台となる部分が変化していないか気を配る必要がでてきます。

さらにアルゴリズムがこっそり悪意のあるものに変更されていないかと注意を払うことも大切です。

誰かの良かれが、自分の悪かれになってしまう場合だってあります。

再びペダルに足を乗せつつ、別に青信号ばかりの生き方じゃなくて、たまに赤信号で止まるのもありだよなあと。

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