Mogicはかんがえる

少人数+ソフトウェア+サーバやロボットの組み合わせで
新しい時代の会社経営を進めています。
そのプロセスの一部をこのコーナーでお伝えできればと思っています。

代表取締役 山根陽一

2024.03.05

ぶっつけ本番を引き延ばす

人生は一度きり、と言われます。

一度きりなら、いつもぶっつけ本番になるでしょう。

というのも、これから起きる出来事をあらかじめ経験できませんし、どんなに似た状況を作っても結局は本番ではなく練習ですから。

そうならばと、考えます。

ぶっつけ本番でしか臨めないなら、どういう結果が多いんだろうかと。

等式であらわすなら、ざっくりこんな感じ。

ぶっつけ本番の結果 = それなりの成功 + 少なからぬ失敗

いきなりステージに立つなら、失敗は避けられません。

それでも敢えて「極力、失敗しないように」を代入してみると

ぶっつけ本番の結果 = すべて成功 + 失敗ゼロ

と導かれるので、経験的にはほぼありえません。

ですから、ぶっつけ本番という前提で考えるべきは失敗しないようにではなく、失敗そのもののグラデーションではないかと思っています。

消すことができない失敗の項ならば、その幅をどう取り扱うべきかという問題に取り組む。

ここで一つ、別の有名な話を差し込みます。

コップの水が半分ほど入っているときにどう感じるかという質問に対して、半分しかないと思うのか、半分もあると思うのかという選択があります。

それは自分で取り扱える範疇の解法です。

これをうまく応用すれば、失敗の捉え方を引き延ばすことができます。

こんなに失敗してしまったのか、まだそんなに失敗していないのか、取り返しのつかない致命的な失敗だったのか、いくばくか回復ができる失敗なのか、というふうに。

つまり自分の視点を自在に移動できさえすれば、失敗は水にこぼしたインクのように淡く広がっていける。

それもありかと信じられるのなら、少しは気負わずぶっつけ本番に挑めるのではないでしょうか。

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