少人数+ソフトウェア+サーバやロボットの組み合わせで
新しい時代の会社経営を進めています。
そのプロセスの一部をこのコーナーでお伝えできればと思っています。
2024.07.24
オフィスのとある部屋で模様替えをしたら、黒くて大きな壁が見えるようになりました。
内装工事したのはもうずいぶんと前ですから、モノがぶつかって擦れた跡がどうしても目立ちます。
ふうむと眺めてから、黒か白かで塗り直そうと思った矢先、先日読んだ本の一節がさなりと蘇ってきました。
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地下世界をめぐる冒険
ウィル・ハント(著)、棚橋 志行(訳)
https://www.akishobo.com/book/detail.html?id=971
一万四千年前、最後にこの洞窟へ入ったマドレーヌ人がたどった道に私たちはいた。
一万七千年前から一万二千年前まで続いたマドレーヌ文化は、ヨーロッパ先史時代にひときわ光彩を放つ。
これに先立つソリュートレ文化期(二万二千年前から一万七千年前)とグラヴェット文化期(三万二千年前から二万二千年前)にも、それぞれに輝きを放った時期があった。
彼らは優雅な石器を作り、尻を強調したヴィレンドルフの女神のような、小さく持ち運び可能な美しい像を彫刻し、有名な〈ショーヴェ洞窟〉に息を呑むような動物たちの壁画を描いた。
しかし、マドレーヌ人は名匠だった。
旧石器時代のフィレンツェ・ルネサンスと言ってもいい。
彼らが〈ラスコー〉と〈アルタミラ〉で描いたトナカイとバイソンはあまりに精妙で、とても古代の産物とは考えられず、初期の考古学者はでっち上げと断言したほどだ。
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汚れたからといって、ただ塗り直せばいいってものじゃない。
いつも見ている壁こそ自分たちのスタイルを表す場所なんだから、らしい絵を描いたらいい。
そう、設立15周年の記念、これにかこつければ。
と、いうことでオフィスに壁画を描くことになったのです。