Mogicはかんがえる

少人数+ソフトウェア+サーバやロボットの組み合わせで
新しい時代の会社経営を進めています。
そのプロセスの一部をこのコーナーでお伝えできればと思っています。

代表取締役 山根陽一

2021.10.19

資本と経営の分離

株式会社でいつか必ず考えねばならないテーマに「資本と経営の分離」というものがあります。

いつか、と書いたのは資本を出した人が経営をし続けたとしても引退の際には整理が必要だからです。

自分のお金で会社を興して(資本と経営が同一)、軌道にのったら誰かに社長を任せるのもありますし、上場して不特定多数の人に株を持ってもらうこともあります。

資本と経営が一体化している時は、働く人のイメージが湧きやすいものです。

社長だけがどこか遠くにいるわけでなく、たいていは従業員と一緒に働いているからです。

しかし株主が不特定多数になれば、誰がどう働いているかは関係ありません。

他の誰かから見た、透明度の高い数字とガバナンスが第一の優先事項になりますから、おそらく一体化していた時とは違う雰囲気になるでしょう。

組織を束ねる論理が変わるから自然なことです。

このようなことは株式会社では当たり前のように感じますが、家族に置き換えるとどうなんだろうと考えてみました。

普通はお父さんとお母さんが稼いだお金すべてが家族の資本であり、それをどう使うかが経営といえるでしょう。

ところが、家族の資本のうち半分以上を不特定多数の誰かが出資していたらどうなるか。

お金を使う時に「なにやら使いにくさ」を感じるものです。

使い込みすぎてリターンが少なければ、お父さん役、お母さん役を解任させられて誰かが送り込まれるかもしれません。

3ヶ月ごとに目標が掲げられ、到達しない場合は説明が必要で、場合によって家族から去ることになるやもしれません。

そういう風に考えていくと、「資本比率による権利(役割)の移動」は日常生活では考えない発明なんだなと思い知らされます。

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