Mogicはかんがえる

少人数+ソフトウェア+サーバやロボットの組み合わせで
新しい時代の会社経営を進めています。
そのプロセスの一部をこのコーナーでお伝えできればと思っています。

代表取締役 山根陽一

2023.01.16

アイデア装置としてのオフィス

共通テストの国語を見ると、難しそうな正岡子規とル・コルビジェの文章題からはじまっていました。

今なら周辺知識があるので多少分かりますが、高校生の時にこれをきちんと理解できてたかなあと自分が心配になりました。

そうは思ってみるものの、気にもとめてなかった茫漠たる感覚を伶俐な言葉で表現されると、スッと爽快感があるのも事実です。

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視覚の生命力
https://www.iwanami.co.jp/book/b308221.html

建築家のル・コルビジェは、いわば視覚装置としての「窓」をきわめて重視していた。

そして、彼は窓の構成こそ、建築を決定しているとまで考えていた。

したがって、子規の書斎(病室)とは比べものにならないほど、ル・コルビジェは、視覚装置としての窓の多様性を、デザインつまり表象として実現していった。

とはいえ、窓が視覚装置であるという点においては、子規の書斎(病室)のガラス障子といささかもかわることはない。

しかし、ル・コルビジェは、住まいを徹底した視覚装置、まるでカメラのように考えていたという点では、子規のガラス障子のようにおだやかなものではなかった。
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Mogicが入っている建物はとてもユニークで、震災の紙管シェルターで知られる建築家・坂茂さんの初期の作品です。

地下室から4階をのぼって屋上まで、オフィスらしくなく、ワンフロアでもなく、配線が工夫されているわけでもありません。

しかし、僕らはオフィスを徹底したアイデアを生む装置として選んだという点では、四季を通じて心はおだやかなものです。

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