Mogicはかんがえる

少人数+ソフトウェア+サーバやロボットの組み合わせで
新しい時代の会社経営を進めています。
そのプロセスの一部をこのコーナーでお伝えできればと思っています。

代表取締役 山根陽一

2023.12.18

仕事は有限にしかこなせない

たまに仕事のスピードを劇的に上げたいという人がいて、「じゃあ、もし今の2倍になったらどうするの」と話しかけます。

「単純に2倍の量をこなします」という人もいれば、「浮いた時間でやりたいことをやります」「新しいスキルのために勉強します」という人もいます。

であれば「びっくりすることに、4倍になっちゃったらどうする」と聞いてみます。

4倍にできれば今の仕事時間が25%まで圧縮されますから、ほぼ別次元の話に見えるでしょう。

「すごく理想的ですね」といわれそうですが、遅かれ早かれ次は仕事の量が4倍以上に増える気がしています。

ありえることとして

自分が早く仕上げた分、誰かに渡した仕事が早まって戻ってくる可能性

または

あの人は仕事ができるからと、次から次へと仕事が回されてくる可能性

または

周囲の人がやり方を真似ていき、会社全体の仕事量が増えてくる可能性。

つまり、作業スピードの上昇はさらなる仕事量の増加を持たらすという仮説がありえます。

もう一度スピードを上げても、同じことがくり返される。

もしそうなら、スピードの早い遅いに関わらず仕事量はいつも無限に見えるという地点にたどりつきます。

個人の時間と健康は有限なのに、会社の仕事量は絶えず無限に思える。

気がつくと、あらゆる期限と達成度ばかり気にしている。

その思考が行きつく先はどこなのでしょうか。

不明瞭なら、理不尽さを感じます。

ですから、実はスピードの上がらない自分に落胆するんじゃなく「仕事を有限にしかこなせず、今のスピード以上に上げられない自分は何をすべきか」が課題なんじゃないかと思ったり。

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