少人数+ソフトウェア+サーバやロボットの組み合わせで
新しい時代の会社経営を進めています。
そのプロセスの一部をこのコーナーでお伝えできればと思っています。
2019.05.20
地下の空いた部屋はもともとシアタールームでしたが、あまりに誰も使わないので、ボルダリングできるようにしようとなりました。
ボルダリングとは、高い壁に無数のフックがあり、それに手を伸ばし、足をかけて登っていく競技のことで、それを地下でやってしまおうという試みです。
じゃあ、どうやってボルダリングできる壁やフックを作るかとなって、得意のD.I.Yでやってみようとなり、木工部(社内の特殊技術部門)に頼むことになりました。
注文としては、まず安全第一。これは大事ですね、壁ごと倒れてきては大変ですから。
次に重要なのは、ただ壁があって登ったイェーイというのではなく、「あれ、これ登るの、どうやるの」という好奇心をくすぐるものにしてほしいということです。
アイデア出しおよび強度設計に数時間を費やし、もうすぐ着工するようです。
同時に4Fのクラフトルーム(木工部が使う特殊器具があり、工作できる場所)も、新しいカッティングマシンが到着するので半分改装するとのことでした。
こうしてMogicのオフィスは半年に1回以上のサイクルで模様替えされています。
2019.04.19
Mogicのオフィスは地下1階から4階まで螺旋のような折り返し階段でつながっています。
ワンフロアで済めば掃除も楽なのですが、なにぶん石神井という土地柄、広いスペースのあるオフィス物件はほとんどありません。
ただフロアが細かく分かれていることでいいこともあり、その一つがフロアごと、部屋ごとにテーマを変えて多彩な印象を作り出せることです。
これまで地下はビンテージでメタリックな感じとか、1Fはアメリカンカジュアル、2Fはスペースシップ内など、みんなが好きな映画をモチーフに雰囲気を作ってきました。
そこに今回は階段を登るたびにちょっとワクワクできるといいなということで、Mogicカラーにちなんだ、カラフルな蝶がたくさんとまるようになりました。
下から上に吹き抜けるイメージを蝶で表現したかったようです。
そういった小さなアイデアが、生まれては消えて、また生まれています。
2019.03.23
外部の方に言われて気が付いたことに、「あちこちでよく議論をしている」ということでした。役員でも、社員でも、インターンでも立場に関係なく、テーマに対して考えを出し、ダメ出しをして、根拠を膨らませ、結論への道筋に貢献していきます。
ただ基本的には、出した考えはほとんど採用されず、埋もれていきます。
多くの考えが出てくるので、それが当たり前になります。自分の意見が無視されたとか否定されたと思うことはありません。
そして、ことあるごとに「最近なんか疑問に思ったことはない?」と聞かれ、「ない」といってしまうと、「そんなに疑問がないなんて、本当なの?」「なぜ疑問がないの?」といわれたりします。
誰かからの一方的な指示を受けるということもなく、気になることがあれば徹底的に質問し、答えていきます。
そうすることで、依頼する側も意識していなかった側面が浮かびあがり、どんどんシンプルになっていきます。
物事をシンプルにするために、最初に議論をしているようです。
2019.02.19
Mogicでは、「その問題は入り組んでいて面倒だから止めよう」とか、「このフローを続けると大変だからナシにしよう」といったことが話されます。
平たくいうと、難しいなと思う問題がきたら、額面どおりに解かないようにしています。
難しい問題を簡単な問題にできれば解きますし、簡単にできなけば捨てることになります。
教科書に載っている問題であれば、誰か過去に解いたことがあるので、より難しい問題にチャレンジしていいと思うのですが、ビジネスの現場はほとんどが新しい問題だったりして、解けない問題の方が多いように思います。
解けない問題が多い中で、無理にやろうとすると止まりますし、いつか誰かに負荷をかけることになるので、そういう時は解かないようにしています。
2019.01.16
Mogicでよく行われる、新しいサービスやイベントなどを考える時にチームで行われるプロセスがCDSF(造語)です。
CDSFという単語が世の中にあるわけではなく、頭文字をとってそう名づけています。
それに対し、一般的に業務をうまくまわしていくために利用されるフレームワークがPDCAです。
P=PLAN、D=DO、C=CHECK、A=ACTION、要は計画を立て、やって、成果を評価して、改善しようということを表しています。
PDCAだとどうしても「計画を最初に立て」「数値計測する」ということに比重が大きくなりがちで、一から今までにないものを作る場合にはうまく機能しないことがあります。
なぜなら、今までやったことのないことにトライしようとするので前例がなく「計画」を立てようがないためです。
もし無理に立てるとすれば、2月1日までに目的をはっきりさせる、2月10日までに手段を見つけておくという計画的な感じになり、2月1日までに目的を作れればOKで中身のクオリティはそこまで議論されなかったりします。
Mogicでよく行われるチームワーク型のプロジェクトの場合、PDCAとは異なり、C=CONCEPT、D=DISCUSSION、S=SYMBOL、F=FEEDBACKという順番になります。
誰か1人が最初にコンセプトを考えて出し、チーム全員であれこれといろんな角度から議論し、情報を膨らませます。
次いで膨らんだ情報を作り手が取捨選択し、シンボリックな小さなものを作り、それに対してチーム全員でおもしろいとか、おもしろくないとか意見をいい、今一度コンセプトを練り直したりします。
つまり、PLANの精度を確認して改善するのではなく、作りたいものの前提条件をテストして、作り変えるというプロセスとなり、似てるようで似てなかったりします。
2018.12.19
あまり区切りのイベントを重視していなかったのですが、数年前からメンバーの間で「10周年にはこれをしたい」「10周年っていつからやるんですか」という声があがっていました。
あまりにその声が多かったため、「よし、じゃあ、ドーンとやってみよう」といってみたら、「丸9年目から1年間を通じて10周年の企画を毎月立ち上げていこう!」と壮大なものになりました。
毎年工夫して作っているカレンダーをすべて自作して10周年の第一弾にしようとか、お年賀アプリも気合をいれていこうとか、会社のあちこちで同時進行的に何かが進んでいます。
働くメンバーが何やら楽しそうなので、その雰囲気こそ10周年にふさわしいものなんじゃないかなと。
どうやら経営陣へのロングインタビューも出るみたいですので、お楽しみいただけますと何よりです。
2018.11.23
Mogicは石神井公園という土地柄か、のんびりしています。
どうのんびりしてるかといえば、何かをはじめると最初はショボショボのものができて、1年間あれこれいじって、2年も、3年も、4年もと1人前のものにするのに4年以上かけているからです。
だからか、最初から完璧なものを作ろうと気負うことはありません。
気負った方がいいこともありそうですが、メンバーがのんびりライフを満喫したい方なのでそれは難しいということもあります。
1人ではじまった会社に徐々に人が増え、ある時から会社全体について議論する経営会議をはじめました。
この会議は、今では200回を超えそうです。
eラーニングシステムLearnOの定例会議はおそらく300回を超えていると思います。
コロッケで地域の人と語り合う夕べの会も5回目、会社の設備を作る木工部も5年目、コーヒー豆を焙煎するのは2年目などなど。
その間、ずっと地道な前進を続けています。
ほんのちょっとの進みでもいいので、前に進むようになっています。
人材採用も、教育も、サービスも、働く環境も、あらゆるものを毎週少しでもいいので、薄く薄く塗り重ねることが本当の競争優位なんじゃないかなと思ったりします。
2018.10.25
IT企業はとかく、会社のあるエリアとのつながりが弱くなるものです。
なぜなら、会社の前を歩いている人に何かを販売する訳でもなく、目に見えるものを取り扱っている訳でもないからです。
ランチにお店にいき、お店で飲み物を買ったりしますが、つながりという意味では本当にあるのかなと。
一方で働いている地域と無理に絡む必要はないんじゃないかという話もありますが、それでもジャンジャンからんだ方がいいと思っています。
やっぱり人なので何気なく歩いていて、同じ地域で働いている人に出会ったら挨拶したいですし、働いているエリアで似た気持ちを持った人と今の雰囲気を分かち合いたいですし、ココらで働く楽しさを自慢しあいたいですし。
会社は営利目的なので、働く人、クライアント、パートナーで完結しがちになります。
でも、ココという場所で活動させてもらっていることも大事にしたい気持ちの一つです。