Mogicはかんがえる

少人数+ソフトウェア+サーバやロボットの組み合わせで
新しい時代の会社経営を進めています。
そのプロセスの一部をこのコーナーでお伝えできればと思っています。

代表取締役 山根陽一

2017.06.23

真似られる=業界のリーダーシップ、の先にいくこと

最近、eコマースの、とある分野のパイオニアの方から相談を受けました。

「自分たちが苦労して切り開いてきた商品や手法が他の企業にどんどん真似られているのが悔しい。どうしたらいいのか?」という内容でした。

そこでいろいろ話していて一つの結論になったことが、「でも見方を変えると、真似られること自体が名誉ですよね」ということです。

仮に自分が何かを真似ようとした心情を考えて、なぜそうするかといえば、それがいいものと暗に認めているからだし、将来性がありそうと感じたから真似るのだと思います。

先が暗いと感じるものをみすみす真似たりしないからです。

なので、「真似られる時点で、業界のリーダーシップをとっている勲章と自慢してもいいのではないでしょうか」という結論になったわけです。

これはドラッカーがいっていたことでもあり、真似られなくなったらなったで、リーダーシップがなくなった悲しさが出てくるように思います。

別の角度から、この事象を眺めてみると、今の時代ではごく当たり前のことかもしれません。

世界各地を見ても、1つの優れたアイデアはその時がブルーオーシャンでも、一瞬でレッドに沸騰しているように思います。

イギリスの伝統あるタクシー業界とUber対立でも、中国の自転車レンタルビジネスにしても、インドネシアのバイクタクシーにしても同様のことが起きています。

それが当たり前の時代に、次に何をすべきか、それこそが問うべき課題だと考えています。

2017.06.09

仕事をしている楽しさは、どこにあるか

例えば、「資料を作る」という作業があったとして、それが誰かの心に届き、何かを伝えられるとリアリティを持てれば俄然やる気がでるものです。

しかし、ただやるべき作業としての「資料を作る」では、作る早さや分量といった個人的な目標以外ではやる気は起きにくいように思います。

チームでプロジェクトを動かすとき、部門の会議をするとき、いろんな局面で「この人にこんなメッセージを届けよう」と意識するような、ちょっとした仕掛けをよく考えます。

とかく会社にいるとすぐにあらゆるものが「期日内にやるべき作業として硬化」しますので、充実感が失われていきます。

本当にそれはやるべきことなのか、誰に何を届けることなのかを、日々問いかけていきます。

2017.03.27

目に見えない資産の取り扱い

ITを基盤としたビジネスは特にそうなのですが、手にとって見ることができません。

電源をパチンと切ってしまえば、人と机とオフィスフロア以外にはありません。

しかし、電源を入れておくといろんなことが可能になります。マーケティング、ブランディング、経理、デザイン、開発などが人とともに動きはじめます。

自社のサービスを作るプロジェクトの進め方やブランディングの方法、新しくインターンを採用した後の教育の仕方など、日々少しずつ、目に見えない資産を積み上げていきます。

目に見えないので結果が欲しくて我慢しきれない人も出てきますし、どんな資産がどう運用されてリターンを生んでいるか分かりづらいという人も出てきます。

それをメンバが腑に落ちるには、やはりある程度の時間をかけて、「なぜか少しずつ楽になってきている感」や「なぜか少しずつ結果が出てきている感」が出てきた時に、「ほら、目に見えない資産が回転しているからだよ」と伝えてあげる必要があると思っています。

2017.01.11

最大の教育は、週1回ぼんやり話すこと

仕事してるんですか?といわれそうなタイトルですが、これは本当です。

ずっと昔から高校生から60代以上の方まで入社された方とタイミングは前後しますが、週に1回1時間はぼんやり話す時間を設けてきました。

具体的なテーマはありません。その時に相手が気になったネタや課題を話してもらって、そこを起点に話をひろげていきます。

一般的には、フィードバックMTGや上司と部下の面談とか、メンターとの話し合いといったお題がありますが、そういう硬い感じは一切求めていません。

過去にネタに上がったものとして「火は移ろわないのに、人の心は移ろうのはなぜですか」とか、「お金を稼ぐってどういうことですか」とか、「悩みが尽きないのはなぜなんですか」とか本当にバラバラです。

話す相手が「いま」「切に感じていること」が最も重要だと思うので、それについてああでもない、こうでもないといろんな角度から話を展開する遊びをしている感じです。

でもなぜかそれが、いつの日か一番思い出に残るということが多いので不思議なものです。

2016.11.07

アイデアのロッククライミング

考えを推し進めるときに、よくみんなで紙に連想するものをどんどん書いていって、「考えの枝」を作ります。

アイデアを出すときのツールとして有名なマインドマップのような丸と線ですが、使い方は異なっています。

複数人がそれぞれに考えの枝を作っていき、最後に全員の考えの枝を眺めて、メンバ同士のどことどこが結びついたり、チーム全体としてどこがより空白なのかを把握します。

それにより、「日頃から考えすぎている」部分をあえて捨て、考えていなかったところに新しい課題をみつけ、そこを足がかりにまた登っていきます。

先はまったくみえないのですが、なぜか登っているような感覚に襲われるので、アイデアのロッククライミングと呼んでいます。

ロッククライミングと同じなのか、慣れていない人は最初、登りつづけることへの恐怖があるようです。

2016.06.22

サービスやプロダクトの特徴に応じて、毎回作り方を変えている

入社したばかりの人に説明していて気がついたことがあり、それは「Mogicは、サービスやプロダクトの特徴に応じて作り方を変えている」という事実でした。

何気なく進めていたので気がつかなかったのですが、敢えて標準フロー化していないんだなと。

例えば

・あるプロジェクトは、プロデューサが機能要件は決めるけど、管理ツールなどの画面設計はすべてエンジニア主導

・あるプロジェクトのLearnO(eラーニング)のカスタマイズは、デザインコンセプトからデザイナー主導

・某クライアントのサービスは、セールス側の要件定義が主導

・今度リリースするポートフォリオの2ndバージョンはコンセプトからデザインテイストの議論に8ヶ月以上費やしたのち、画面設計図はなく機能リストからデザイナー主導でいきなりデザインからスタート

となっていたりします。

なぜこういうことになっているかといえば

・ゴールとするサービスやプロダクトから逆算すると、どの職種の誰がどう起点を作ったのが最適なゴールか、毎回考えながら進めている

ということのようです。

フローの標準化などからいえばおかしなことですが、何かとても重要なやり方だと思っています。

2016.06.17

コロッケでパーティをする

Mogicは今のオフィスに移ってから、毎年6月にコロッケパーティなるイベントを開催してきました。

そもそもオフィスの屋上がいつでも自由に使えるので、何かやりたいよね、というところがありました。

ある日の夕方、いつものように次に食べたいおいしいものの話をしているときに、夏のはじめにコロッケを山盛り乗せて、ビール片手にコロッケだけを食べまくりたいというアイデアが生まれました。

よくIT系の企業だと、ピザパーティというものがありますが、なんかアメリカかぶれしてて、日本の心を大事にするならコロッケでパーティだよねという感じもありました。

そうして、Mogicで日頃からお世話になっているパートナー企業の方々やフリーランスの方々を招いて、屋上でコロッケパーティをはじめて、今年でもう3回目になります。

今回から屋上ではなく、地下〜2Fまでのパーティになりましたが、人数が多くなりすぎ、石神井近隣の方を中心としたご招待に切り替わりました。来年はどういう形かわかりませんが、何かまた新しい趣旨でトライする予定です。

ある日の夕方の何気ないコロッケ話から、地域の方々を結ぶ場になってきたことが、石神井という地域で会社をやっている醍醐味の一つだなと感じています。

2016.06.09

アウトプットをレビューする中で生まれるもの

チームワークのあるリーダーシップを作っていくには、メンバのアウトプットにどのぐらいのクオリティでレビューを返せるかが大きく関係しています。

メンバのアウトプットにはいろんな種類があります。

デザイン、企画書、システム、経理書類、日常会話、会議での議論、メール報告など。

どのアウトプットにどのタイミングでどういう指摘をするかみんなを取りまとめる人は十全に考える必要があります。

たとえ内容のいいレビューやアドバイスでも、タイミングを間違うとまったく相手に届かないことがあります。

大雨の朝に、その人が会社のドアを開けた音の感じで判断して、話しはじめるのか?

いつもの定例会議の冒頭からきっちり言いたいことをいっていくのか?

1対1の時間をとってもらって、夕方の公園でソフトクリームを食べながら話しはじめるのか?

それはとても重要なことだと思っています。

どうすればレビューのクオリティを上げられるか、それは相手のことをどのぐらいよく見ていられるかにかかっている気がしています。

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